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陸上世界室内で躍動した2人の収穫と課題 田中希実「五輪で確実に入賞の力を」多田修平「悔しい思いの方が強い」

陸上女子中長距離の田中希実(ニューバランス)と男子短距離の多田修平(住友電工)が5日、世界室内選手権の行われた英グラスゴーから帰国した。ともに、今夏のパリ五輪に向けて弾みをつける好成績。到着した羽田空港で取材に応じ、収穫と課題を口にした。

陸上の世界室内選手権の行われた英グラスゴーから羽田空港へ帰国した多田修平(左)と田中希実【写真:荻島弘一】
陸上の世界室内選手権の行われた英グラスゴーから羽田空港へ帰国した多田修平(左)と田中希実【写真:荻島弘一】

田中希実は3000メートルアジア新記録、多田修平は60メートル日本新記録をマーク

 陸上女子中長距離の田中希実(ニューバランス)と男子短距離の多田修平(住友電工)が5日、世界室内選手権の行われた英グラスゴーから帰国した。ともに、今夏のパリ五輪に向けて弾みをつける好成績。到着した羽田空港で取材に応じ、収穫と課題を口にした。

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 3000メートルで8位入賞、8分36秒03のアジア室内新記録をマークした田中は「等身大の力は出せた。8分40秒を切る目標が達成できてうれしい」と満足そう。トップ選手がそろうレース、以前は「疎外感があって怖かった」が、「今回は怖がらず、楽しんで、パリをイメージしながら走れた」と成長を口にした。

 東京五輪1500メートル8位、昨年の世界選手権5000メートル8位に続く入賞だが「五輪でも入賞はギリギリのところ。安心して確実に入賞できる力をつけ、そこからメダルを目指す意識をもちたい」と、2度目の五輪に向けて話していた。

 多田は60メートル予選で6秒52の日本新記録をマークし、決勝では7位入賞。「自己ベストを更新してファイナルに残れたのはうれしかった」と話したが、3本目の決勝前に足を痛め「世界とちゃんと戦えず、悔しい思いの方が強い」とも言った。

 田中は世界クロスカントリー(3月30日、セルビア)などを経て屋外シーズンに向かう予定。多田は「まずは(100メートル)9秒台を出し、日本選手権で優勝して五輪代表権を獲得したい」と話していた。(荻島 弘一)

(THE ANSWER編集部)


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