「プータローしてても癒されない」 一度は燃え尽きた元賞金女王、森田理香子に6年で芽生えた新たな心
女子ゴルフの国内ツアー今季開幕戦・ダイキンオーキッドレディスが29日から4日間、沖縄・琉球GC(6595ヤード、パー72)で開催される。6年ぶりにツアー参戦する2013年の賞金女王・森田理香子(フリー)が27日に会見し、復帰の理由や意気込みを明かした。
国内ツアー開幕戦・ダイキンオーキッドレディスが29日開幕
女子ゴルフの国内ツアー今季開幕戦・ダイキンオーキッドレディスが29日から4日間、沖縄・琉球GC(6595ヤード、パー72)で開催される。6年ぶりにツアー参戦する2013年の賞金女王・森田理香子(フリー)が27日に会見し、復帰の理由や意気込みを明かした。
この日は練習ラウンドで18ホールを回った。2013年の大会覇者でもあるが「疲れました。久々に来ると(コースの)コンディションも変わっているので難しかった」と苦笑いも浮かべつつ、「緊張よりも楽しみの方が多い」と明るかった。
2008年のプロテスト合格後、10年の樋口久子IDC大塚家具レディスでツアー初優勝。以降2014年までに通算7勝を挙げた。13年には年間4勝をマーク。1億2667万5049円を稼ぎ、賞金女王に輝いた。2018年に6試合に出場してからはツアーから離れており、これが6年ぶりの参戦になる。
休養宣言から約1年はクラブを握らなかったが「やっぱりプータローしてても癒されない」。頭の片隅から、ゴルフは離れなかった。プロアマや解説などで競技と携わり続ける中、プロを目指す若手選手たちの姿に感化された。
「(プロアマなどで)飛距離が全然落ちてなかったので、これだったら戦えるし、観てみたいという声が凄く多くて、もう1回やってみようかなと。ひとつのきっかけでもありますし、やっぱりゴルフをするという気力も出てきたのも、一番それがデカいですかね」
休んだことで新たに芽生えたものもある。全盛期は「仕事やし、楽しむってなんやねん? という感覚」。今はゴルフを楽しむ心を持てている。「最初休ませてもらった時は、全然気力なかったし、頭もいっぱいいっぱいだったので、そこが一番フレッシュになった」。会見で発する言葉にも、喜びが込められていた。
賞金女王となり、一度は燃え尽きた。目標もなくなった。「気持ち的には病んでました」と振り返る時期を乗り越えて、また戦いの場に戻ってきた。指導や解説にも興味がある中、レギュラーツアーに絞った活動を考えてはいないが「出るからには本気でやるのがプロゴルファー」ときっぱり。「自分自身に期待はしてないけど、やっぱりいいスコアで回りたいので、4日間完走できるように」。楽しむゴルフを胸に久々の舞台を戦う。
(THE ANSWER編集部)