敵将も「止める術見つからなかった」と脱帽 ホーバス監督が「嬉しい」と称えた馬場雄大の“深化”
メンタル面でも変化「バスケットボールはみんなでやるもの」
「彼のバスケットのプレーが深くなった。右ドライブだけじゃない。3Pシュートもある。今日は何回も左ドライブもやった。左ドライブからスピン。左ドライブからジャンプストップ。そこを見ると、もう本当に嬉しいです」。指揮官の言葉に馬場は照れくさそうに笑い、小さなガッツポーズを作った。
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昨季は米プロバスケットボール(NBA)の下部組織Gリーグのテキサス・レジェンズでプレー。昨夏のワールドカップ(W杯)で日本代表のパリ五輪出場権獲得に貢献した後、Bリーグ長崎に加入した。馬場は「W杯は結果を出そう結果を出そうとしていた。Bリーグに入って、何か違うんじゃないか、と思ってきた」と心境の変化を回顧する。
「バスケットボールはみんなでやるもの。みんなで一緒に上がっていくもの。1人だけ良くてもいけない。もっとチームメートを大切にすることだったり、ポジティブなエネルギーを与えることだったり。そこに自分自身はもっと覚悟を決める。自分よがりじゃなく、もっと周りを大切にするという気持ちの変化があった」
プレーも、メンタリティも深化した馬場。「1つ1つ細かいところの精度を上げていかないとパリでは戦えない。パスの精度、ドライブの精度、1つ1つの技術の精度を探求していきたい」。今夏のパリ五輪に向け、さらなる成長を誓った。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)