エース・古賀紗理那17得点でNEC連覇王手 成功率80%、監督を絶賛させた「男子寄りのバックアタック」
バレーボールのV1リーグ女子ファイナルステージ(FS)の準決勝が25日、東京・片柳アリーナで行われ、レギュラーラウンド(RR)2位のNECレッドロケッツが同6位のトヨタ車体クインシーズに3-0(25-15、25-17、25-16)で快勝した。日本代表主将の古賀紗理那は大舞台でも存在感を発揮し、決勝進出に貢献した。
バレーボールVリーグ1部ファイナルステージ
バレーボールのV1リーグ女子ファイナルステージ(FS)の準決勝が25日、東京・片柳アリーナで行われ、レギュラーラウンド(RR)2位のNECレッドロケッツが同6位のトヨタ車体クインシーズに3-0(25-15、25-17、25-16)で快勝した。日本代表主将の古賀紗理那は大舞台でも存在感を発揮し、決勝進出に貢献した。
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貫録を見せつけた。「相手の対策というよりは、クオリティの高いプレーをしようという話をしていた」と古賀。前日にRR3位の久光スプリングスに下克上を起こし、勢いに乗る相手に一切隙を与えず。強烈なスパイクと柔らかいフェイントを操る緩急自在の攻撃で翻弄した。
両チーム最多の17得点。注目すべきは成功率80%のバックアタックだ。この日は5本中4本成功。セッターとの繊細なコンビネーションが必要で難しさもある。「(シーズン)後半にかけてセッターがしっかりと叩ける位置に上げてくれている」。積極的にコミュニケーションを図り、ミスをしない意識で取り組んできた。
そんな古賀の武器を金子隆行監督は「男子寄りのバックアタック」と表現。「見た目では昔ほど速くないかもしれないですけど、高いところを触っているので、体感的には速さを感じるのでは」と熟練された技術に太鼓判を押した。
「相手に負けないという強いメンタリティを持っている。本当にプロフェッショナルな選手」と精神面でも指揮官を称賛させる古賀は、人一倍声を出して仲間を鼓舞し、精神的支柱の役割も果たす。「勝負所でポイントを取る力が付いてきた。苦しい展開でも集中力を切らさずプレーできている」と自身もチームの成長を実感。大一番への準備は整った。
3月3日の決勝ではRR1位のJTマーヴェラスと対戦。勝てば2年連続で皇后杯との2冠達成となる。相手はRRで無敗と強敵。「ファイナルは緊張すると思いますが、体も心も良い準備をしてやっていきたい」。成長したNECのエースとして、優勝を手繰り寄せる。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)