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中谷潤人、衝撃TKOから一夜「ラーメン食べたい」 激戦バンタム級を歓迎「相手は誰とでもいい」

ボクシングのWBC世界バンタム級新王者・中谷潤人(M.T)が25日、世界3階級制覇達成から一夜明け、都内のホテルで会見した。前夜は東京・両国国技館で王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回1分12秒TKO勝ち。実力者の多いバンタム級に参戦し、次戦以降もますます注目度が高まっていく。試合を振り返り、心境などを明かした。

一夜明け会見に出席した中谷潤人【写真:浜田洋平】
一夜明け会見に出席した中谷潤人【写真:浜田洋平】

一夜明け会見

 ボクシングのWBC世界バンタム級新王者・中谷潤人(M.T)が25日、世界3階級制覇達成から一夜明け、都内のホテルで会見した。前夜は東京・両国国技館で王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回1分12秒TKO勝ち。実力者の多いバンタム級に参戦し、次戦以降もますます注目度が高まっていく。試合を振り返り、心境などを明かした。

 会場に熱気をもたらす衝撃TKOから一夜、中谷は憧れのベルトを膝に置き、会見に臨んだ。試合後は祝福のメッセージに返信。あまり眠れなかったため、KOシーンの映像を見ていたという。「両国国技館は小さい頃に試合を見た場所。僕がWBCバンタム級のベルトを獲るのは感慨深い。これからボクシングを始める子たちにも見てもらって、何かを感じてもらっていい影響を与えられたらいいなと思います」と振り返った。

「(過去と比べ)減量は凄く楽だった。試合の感覚はいつも通り。もちろんキレもあって良い状態。パワーというよりスピードが増したと周りに言われていた。リング上でも(体が)あまり大きく流れないので、バランス感覚もよかったと思う。バンタム級にフィットして、相手のパワーをそこまで感じることはなかった。初めての会場で違う感覚、緊張感はありました」

 今やりたいことについては、「とりあえず食事を楽しみたい」と笑顔。「ラーメンを食べたいなと思います」と報道陣の笑いを誘った。

 サウスポーの中谷は、序盤は身長の低い相手に合わせるように屈んで構えた。距離を取って相手をコントロールすると、6回から上体を高く構えるアップライトに変更。構えで変化を加え、遠距離からワンツーを突き刺した。スムーズかつ強烈な一撃でダウンを先取。再開後も猛ラッシュをかけ、右フックであごを揺らした。2つ目のダウンを奪い、37戦目の王者にキャリア初のKO負けを与えた。

「6回にリズムを変えて力みなくワンツーが出た。いいストレートだったと思う。最後に冷静にフィニッシュにもっていけてよかった。ガードがルーズになるところがあるので、細かいところを丁寧にやらないといけない。引き出しを使いながら試合ができたので、これからのキャリアに向けていい経験になった」

 バンタム級はWBA王座に井上拓真(大橋)、IBE王座にエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBO王座にジェイソン・マロニー(オーストラリア)が君臨。日本人世界ランカーが7人も入り、活況を呈している。拓真のKO劇も控室で見守った中谷は、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」に入ることを目指す。

「(統一戦は)タイミングもあると思う。これからも全力で挑む。PFPも目標なのでそこに繋げられるようなビッグファイトを期待できる試合をしていきたい。海外でもやりたいという気持ちは強いです。タレントぞろいの階級。決まれば『誰とでも』というスタンス。年4試合くらいしたい(笑)」

 次戦の時期や相手は未定だが、追われる立場を歓迎した。

(THE ANSWER編集部)


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