9勝目松山英樹の好プレーにSNSでかけられた“疑惑” 擁護した米記者うんざり「粗探しは他でやれ」
米男子ゴルフツアーのジェネシス招待は18日(日本時間19日)、米カリフォルニア州パシフィックパリセーズのリビエラCC(7322ヤード、パー71)で最終日が行われ、首位と6打差の7位で出た松山英樹(LEXUS)は9バーディー、ボギーなしの62で回り、通算17アンダーで米ツアー9勝目をマークした。終盤の猛チャージで優勝を手繰り寄せたが、その最中にネットでは“疑惑”が浮上していたことを米専門メディアが紹介。米記者があきれた様子でこの騒動を一蹴する事態となっている。
ジェネシス招待で米ツアー9勝目
米男子ゴルフツアーのジェネシス招待は18日(日本時間19日)、米カリフォルニア州パシフィックパリセーズのリビエラCC(7322ヤード、パー71)で最終日が行われ、首位と6打差の7位で出た松山英樹(LEXUS)は9バーディー、ボギーなしの62で回り、通算17アンダーで米ツアー9勝目をマークした。最終日の猛チャージで優勝を手繰り寄せたが、その最中にネットでは“疑惑”が浮上していたことを米専門メディアが紹介。米記者があきれた様子でこの騒動を一蹴する事態となっている。
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注目のシーンは17番パー5の第3打。グリーン横のラフにこぼれたボールを松山がチップショットで打つと、ピン横1メートルにピタリと寄せた。これを沈めてバーディー。松山が優勝を手繰り寄せた瞬間でもあった。
ボギーなしの安定したゴルフと、抜群のパッティングでつかんだ勝利。だが、終盤の猛チャージの最中、米ネット上はざわついていた。米ゴルフ専門サイト「ゴルフ.com」は「リビエラでヒデキ・マツヤマの物議を醸したフィニッシュは違うように見えた」との見出しで記事を掲載。「最終17番で、彼はウェッジを芝に突き刺し、この動きは後に精査されることになるが、3、4種の手首のスナップとともにクラブをボールに向けて降ろした。その際に、CBSのカメラがマツヤマのボールにズームしたが、ボールはわずかに傾き、彼が触れる頃には元の位置に戻っているように見えた」と記した。
その上で「グリーン上で観ていた約200人は、マツヤマのボールが空中に飛び出し、遠くまで軽快にグリーン上へ飛んでいき、ホールの数フィート手前で止まり、バーディーを達成するのを、息を止めて眺めていた。それは素晴らしいショットだったが、私たちが全く気づかないうちに、インターネットを炎上させることにもなった」と事態を説明。一部のSNSユーザーが17番ホールでの動画を拡散したことが騒ぎの発端だったという。
だが、専門家たちはこの一連の流れについて“問題なし”と意見が一致。米専門メディア「ゴルフ.com」などに寄稿するジェフ・エイゼンバンド記者は自身のX(旧ツイッター)で「他に粗探しをする相手を見つけてくれ」と“ネット民”に訴え。「ルールとレビューのアナリスト、マーク・ダズバベックがヒデキ・マツヤマは17番のチップでルール違反をしていない理由を説明した後、ジム・ナンツがインターネットルールの専門家を呼び出した」とつづり、今回の騒ぎで、専門家たちが動いていたことも触れて擁護した。
今回の件が騒動になり始めた時、ルール&レビューアナリストのダズバベック氏、中継局CBSのキャスターを務めるナンツ氏が揃って、違反がなかったことを強調。松山のプレーに多くのファンが熱視線を送っていたが故の出来事だったといえそうだ。
(THE ANSWER編集部)