井上尚弥、戦慄70秒の秒殺KO勝ちでW日本新! 具志堅超え世界戦7連続KO
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は7日、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)1回戦(横浜アリーナ)で元WBA同級スーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と対戦。衝撃のKO勝ちを収めた。デビューからの連勝を17(15KO)に伸ばした。パヤノはプロ21戦目で初のKO負け。五輪にも2度出場。豊富なキャリアを誇る難敵ドミニカンを一蹴した。これで世界戦のKO勝利は国内単独最多の11度目。世界戦連続KOも「7」に伸ばし、「6」で並んでいた具志堅用高を上回った。
パヤノはプロ21戦目で初のKO負け
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は7日、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)1回戦(横浜アリーナ)で元WBA同級スーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と対戦。衝撃のKO勝ちを収めた。デビューからの連勝を17(15KO)に伸ばした。パヤノはプロ21戦目で初のKO負け。五輪にも2度出場。豊富なキャリアを誇る難敵ドミニカンを一蹴した。これで世界戦のKO勝利は国内単独最多の11度目。世界戦連続KOも「7」に伸ばし、「6」で並んでいた具志堅用高を上回った。
まさに秒殺だ。右ストレート一閃。パヤノが大の字に転がった。衝撃のKOシーンに会場にはどよめきが渦のように広がった。
クルーザー級とスーパーミドル級で行われたシーズン1は賞金総額50億円以上と言われたメガトーナメント。そのシーズン2が開幕。世界王者4人が参戦するWBSSバンタム級の栄えあるオープニング試合。世界120の国と地域で生中継される世界的にも注目度の高い1戦で、井上が衝撃を走らせた。
まさにモンスターの異名にふさわしい勝利だった。スーパーフライ級時代は強すぎるがゆえに対戦相手に避けられ続けた。さらに階級を上げてのバンタム級デビュー戦も6度防衛中のWBA王者ジェイミー・マクドネル(英国)に112秒で勝利。伝統的に強豪がそろうバンタム級でも、その名を世界へ強く印象付けた。
そんな中での世界一決定戦。井上は優勝候補の大本命として名を連ねた。米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングでも7位に入る軽量級屈指のスター。WBSSのカレ・ザワーランドプロモーターも「彼をリングに招くことができたのは最高の名誉」と話していた。主催者サイドにとっても、目玉中の目玉だった。
圧倒で1回戦を突破したモンスター。準決勝(時期は未定)は、10月20日に米フロリダ州オーランドで行われる。18戦全勝のIBF王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と同級3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)の勝者と激突する。
日本ボクシング界史上最高の逸材とも呼ばれる井上は、今後どんな伝説を打ち立ててくれるのだろうか。
井上尚弥「最高ですね。ありがとうございます。手応えも拳に伝わってきた。この一撃で終わったと思いました。ロドリゲスと戦いたいと思っている。無事に勝ち上がってもらって、海外に来られる方は海外でも応援よろしくお願いします」
<井上尚弥>
1993年4月10日、神奈川県出身、26歳。アマで81戦75勝(48KO/RSC)6敗。2012年にプロデビュー。2014年4月にWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで勝利し、当時の日本人男子最速となる6戦目での世界王座奪取に成功した。同年の12月30日に11連続防衛中だったWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦し、2回3分1秒KO勝ち。当時の世界最速デビュー8戦目での2階級制覇を達成。同王座を7度防衛した。今年5月25日にWBA世界バンタム級王者マクドネル(英国)に挑戦し、わずか112秒で沈め、日本最速の3階級制覇王者となった。
(THE ANSWER編集部)