日本女子が3-0完勝発進 世界卓球デビューの15歳張本美和は“45歳差対決”制す「本当にホッと」
卓球世界選手権(団体戦)が16日に韓国・釜山で開幕し、グループリーグ女子第1戦で日本がルクセンブルクと対戦。3-0で完勝した。第2試合では世界ランク16位の15歳・張本美和が世界卓球デビュー。1963年7月生まれの60歳レジェンド・倪夏蓮(ニー・シャーリエン)との「45歳差対決」となり、3-0のストレート勝ちを収めた。第1試合では早田ひな、第3試合では平野美宇がそれぞれストレート勝ち。17日のグループリーグ第2戦ではイランと対戦する。
世界卓球・女子団体戦
卓球世界選手権(団体戦)が16日に韓国・釜山で開幕し、グループリーグ女子第1戦で日本がルクセンブルクと対戦。3-0で完勝した。第2試合では世界ランク16位の15歳・張本美和が世界卓球デビュー。1963年7月生まれの60歳レジェンド・倪夏蓮(ニー・シャーリエン)との「45歳差対決」となり、3-0のストレート勝ちを収めた。第1試合では早田ひな、第3試合では平野美宇がそれぞれストレート勝ち。17日のグループリーグ第2戦ではイランと対戦する。
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日本でいう「還暦」の選手が、世界選手権でまだ中学生の張本と対決した。第2試合では張本が、60歳ながら世界ランク46位の実力を維持する倪夏蓮と対戦。試合前には笑顔で握手を交わした。
第1ゲームは3-2と張本がリードしたところで、場内施設の不具合によりしばらく試合が中断された。再開後は競った展開に。10-10から張本がフォアハンドで得点すると、最後は倪夏蓮の返球がアウトになり12-10で先取した。
第2ゲームは張本が積極的な攻めで圧倒。最後はサーブでポイントを取り、11-3で連取。第3ゲームは接戦になったが、フォアハンドでマッチポイントを握ると、最後はバックハンドで11-8。世界卓球デビュー戦の15歳が、45歳差対決でストレート勝ちを収めた。決着後、倪夏蓮は笑顔で握手。健闘を称え合った。
日本は第1試合で世界ランク5位の早田ひながデヌッテに3-0(11-5、11-7、11-9)でストレート勝ち。第3試合は同18位の平野美宇がゴンデリンガーを3-0(11-2、11-6、11-4)で圧倒し、3人ともストレート勝ちの日本が完勝。世界卓球団体戦の初戦は快勝発進となった。
試合後の中継コメントで張本は「今は本当にホッとしている。試合終わった直後も、緊張からあまり解けない状態で応援していた。1点取れて嬉しいです」と初々しく語った。「(倪夏蓮対策の成果は)出たと思います。私の大好物の白米をたくさん食べることができ、試合に挑めたので良かった」と笑顔も見せていた。
▼張本と45歳差対決、驚異の60歳レジェンド・倪夏蓮とは
中国生まれで、同国代表として世界卓球では1983年東京大会に初出場。89年にドイツ、翌年からルクセンブルクへ渡った。2000年シドニーで五輪初出場。58歳で5度目の出場となった2021年の東京五輪では、卓球選手として史上最年長出場となった。昨年7月のWTTフィーダーハビージョフでは女子シングルスで初優勝と衰え知らず。今年1月のWTTスターコンテンダードーハ2024では、女子シングルス2回戦で当時世界ランク19位だった19歳クアイマン(中国)に3-2(11-2、5-11、11-7、6-11、11-6)で勝利している。年齢差は驚きの41歳だった。
(THE ANSWER編集部)