富樫勇樹VS河村勇輝、熱戦で光ったワンプレー 勝利を呼び込んだHCへの「提案」とは
勝利した河村も試合後は厳しい口調「チームを苦しめる方向に導いてしまった」
一方で、こうしたプレーを選択した背景としては、試合を通して見ると2人が好調ではなかった側面も見えてくる。富樫は6本、河村は5本と互いにチーム最多となるターンオーバーを喫し、それもあってか、試合の総括についてはともに厳しい口調で振り返った。
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「厳しい試合ですし、僕の責任もかなりあって、連勝が止まってしまいました。個人としても、かなり反省しなくてはならない試合だったと思います」(富樫)
「控え選手たちがチームに流れをもたらしてくれた一方、大事な場面で任されたシュートを決めきれずに、チームを苦しめる方向に導いてしまい、反省点が残る試合になりました。チームメートに感謝をしつつ、バイウィークでも練習を重ね、チームとしてより良くなれるようにしたいです」(河村)
B1は2月11日の試合を最後にリーグ戦が中断。FIBAアジアカップ予選にともなう日本代表の活動期間を迎えており、パリ五輪へ向けた始動とも言えるだろう。富樫も河村も日本代表候補選手として選出されているだけに、2人への注目が高まっていくことも予想される。昨夏のFIBAワールドカップでの活躍も記憶に残るなか、会見ではともに代表活動に対する意気込みを語った。
「まだまだシーズン中なのと、天皇杯の試合を控えているという状況ですが、正直、オリンピックまで時間がないなかでしっかりと切り替えて、まずは国内にいる選手たちで確認を進めていきたいです。また、僕のなかでも(2月25日に対戦予定の)中国との対戦は、トムさん(トム・ホーバス・男子日本代表HC)の体制になって初めての試合(2021年11月27日/63-79)だったのを覚えているので、(当時の敗戦から)しっかりとやり返したいという気持ちをすごく強く持っています」(富樫)
「(代表でのスタイルは)チームでやっているスタイルとは別のものになると思いますし、そこに向けてしっかりと切り替えをして、トムさんのバスケットにしっかりとアジャストをしたいです。グアム戦、中国戦としっかり連勝をして、良い形で終われるように最善を尽くしたいと思います」(河村)
(荒 大 / Masaru Ara)