錦織は「シチパスには手強すぎた」 貫禄の圧勝劇を海外賛辞「目標に一歩近づいた」
男子テニスの楽天オープンは5日、シングルス準々決勝で世界ランク12位の錦織圭(日清食品)が20歳の新鋭ステファノス・シチパス(ギリシャ)を6-3、6-3で下し、3年ぶりの4強進出。
日本のエースの貫禄、20歳新鋭シチパスをストレートで圧倒
男子テニスの楽天オープンは5日、シングルス準々決勝で世界ランク12位の錦織圭(日清食品)が20歳の新鋭ステファノス・シチパス(ギリシャ)を6-3、6-3で下し、3年ぶりの4強進出。最も沸かせたのは第2セットで忍者のようなターンから演じた幻惑のドロップショットだ。芸術的なラリーを演じた一部始終をATP公式中継サイト「テニスTV」が動画付きで公開し、反響を呼んでいたが、海外メディアも「ニシコリはシチパスには手強すぎた」と貫禄を示した日本のエースを称賛している。
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錦織が貫禄の圧勝だ。沸かせたのは第2セットのシチパスのサービスの場面。激しいラリーの応酬となったが、錦織は正確なストロークでシチパスを左右に振る。そして、隙を見てネット際に前進。決めにかかると、がら空きの後方を狙ってロブショットを放たれたが、これに反転しながらネットに背を向け、右手一本を伸ばして返すスーパーショットを見せたが、まだ終わらない。
今度は力強くフォアハンドを打つと見せかけ、優しくボールの勢いを殺したドロップショットを放った。綺麗に且つギリギリでネットを越え、急失速して弾んだボールに虚を突かれたシチパスは反応できない。錦織のテクニックが凝縮された巧みな技でポイントを奪取。詰めかけた多くの日本のファンからはため息にも似たどよめきと歓声が沸き起こり、喝采が注いでいた。