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中谷潤人、予告なし5分10R過酷スパーで精神修行「なんか長いなと…」 ドネアに勝った世界王者KOへ

この日の会見で笑顔をみせる中谷【写真:浜田洋平】
この日の会見で笑顔をみせる中谷【写真:浜田洋平】

憧れのWBC世界バンタム級王座、11年前の山中慎介戦を生観戦「同じ両国。ロマンがある」

 WBCの世界バンタム級王座は日本人にとって特別だ。かつてはファイティング原田、辰吉丈一郎、薬師寺保栄、長谷川穂積、山中慎介、井上尚弥ら数々の日本人ボクサーが巻いたベルト。中谷は15歳だった2013年4月、山中がマルコム・ツニャカオを12回TKOで倒した試合を現地観戦した。しかも今回と同じ両国国技館。少年時代に見た光景は脳裏にある。

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「山中さんの応援団が太鼓を鳴らしていて、活気のある雰囲気だったのを覚えています。バンタム級でWBCに凄く憧れた。両国で同じWBCバンタム級。ロマンがある」

 試合15日前となり、減量はリミットの53.5キロまで残り4キロ。転向初戦の世界挑戦へ順調に進んでいる。活気あるバンタム級で1つ目のタイトル奪取を視界に捉えた。

「小さい頃からの目標は達成できているけど、ボクサーとしてまだまだ成長できる。今後はバンタム級で大きい試合をしていきたいですが、まずはこれを獲るのが大前提。勝っていろんなビジョンが見られるような試合をしたい。日本の歴史のあるWBCのバンタム級で必ず王者になります」

 昨年5月の2階級制覇で見せた衝撃KO劇は海外の各メディアで年間最高KOに選出。世界に認められた男が王座を手中に収めようとしている。

○…興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第7弾として行われる。中谷戦以外では、WBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と初防衛戦。WBO世界スーパーフライ級王座決定戦では、同級1位・田中恒成(畑中)が同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)と対戦。バンタム級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級3位・増田陸(帝拳)が対戦する。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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