メドベージェワはいかにして世界女王に育ったのか 恩師が明かす、揺るぎなき信頼
もしK-POPで滑りたいと言ったら「もちろんいいわよ!」…その理由とは?
「いつも選手たちにやりたい事を決めさせるようにしています。コーチとしての仕事は、選手の背中を押してあげることです」
記事では、もしメドベージェワが大好きなK-POPにあわせて滑りたいと伝えてきたら、という質問を投げかけると、トゥトベリーゼ氏はこう語ったという。
「もちろんいいわよ! いつも教え子たちには、好きな音楽があったら私のところに持ってきてちょうだい、と伝えているの。子供たちのことを理解するのに、とても役に立つわ」
世界国別対抗戦のエキシビションでは、大好きだという「セーラームーン」のヒロインになり切って演じ、話題を呼んだが、自由な発想を許容するコーチの考えも後押ししていたのかもしれない。こんな恩師に対し、メドベージェワも揺るぎなき信頼を寄せている。
「彼女は私の内面に秘められた世界観や個性、可能性といったものの扉を開くための方法を見つけ出そうとしてくれるのです」
すでに今季は終了し、来季は2月に自身初のオリンピックの舞台となる平昌五輪が2月に控える。恩師との間に結ばれた「自主性」と「信頼」によって、来季もメドベージェワは女王の座に君臨し続ける。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer