メドベージェワはいかにして世界女王に育ったのか 恩師が明かす、揺るぎなき信頼
「私は嘘はつかない、傷つけるとしても」…メドベージェワ「ただただ信頼」
しかし、記事では技術がすべてではなく、メドベージェワはスター街道を歩み出した直後から、自身の成功がコーチ陣の助けなしではあり得ないと語っていたと記述。世界女王のコメントを紹介している。
「コーチたちは、私よりも私のことを熟知しています。様々な角度から私を見て、そして、とても理解してくれているのです。ただただ信頼しています」
メドベージェワにとって自分のすべてを理解してくれるコーチ陣の存在が支えになっているようだ。一方、トゥトベリーゼ氏にとっても「信頼」は重要だという。
「私は嘘はつかない、たとえ傷つけるとしても。教え子たちには、他の誰でもなく、まずは私に聞くことが大事だと伝えています。選手は周囲の人々から良い話だけ聞かされるものです。苦言を伝える、それこそが私がしなければいけないことです。こういったことが信頼の積み重ねになる。選手は私にとって人生であり、実の子供のような存在でもあるのです」
自分の子供のように考え、接するからこそ、選手にとって正面から厳しい指摘もする。それこそが、選手との「信頼」に結びつき、メドベージェワが世界女王にまで成長できた要因の一つとなったのだろう。
そして、もう一つ、トゥトベリーゼ氏には大事な指導理念があるという。それが、選手の自主性だ。