大坂、全米Vの記憶は「少しほろ苦い」 影落とす決勝の騒動「幸せな瞬間ではなかった」
大坂が振り返る優勝「必ずしも最も幸せな記憶ではなかった」
記事では「フラッシング・メドウでの決勝戦はウィリアムズがカルロス・ラモス審判を盗っ人と呼び、試合後、性差別として批判したことで、影を投げかけてきた」と報じている。
セリーナは劣勢の第2セットに客席からの指導で警告を受けると逆上。ラモス審判へ暴言を吐き、ラケット破壊などの行為に出た。セリーナ贔屓の観衆は表彰式でジャッジへのブーイングを続け、大坂は涙の謝罪を行う異例の展開となっていた。同局によると、大坂はこう回想を続けている。
「試合の直後、翌日はあまり考えたくなかった。なぜなら、自分にとって必ずしも最も幸せな記憶ではなかったから。あの時点で前に進みたい気持ちだった。グランドスラムに勝てたことは嬉しいこと。それ(達成)を損なうことは何もないと思うけれど、すごく奇妙な感じ。ただただそれについて考えたくなかった」
子供の頃からの憧れだったセリーナ騒動の影響で、輝かしい栄光はつらい記憶になってしまったのだろうか。「ただ、そのことについては触れたくないの」。天真爛漫な20歳の新星だが、一方では繊細な面も持ち合わせている。栄光の瞬間に受けた心の傷は深く刻まれてしまったのかもしれない。
(THE ANSWER編集部)