鼻筋も歪む激闘が示した軽量級の魅力 寺地拳四朗をリング誌が絶賛「これ以上のものない」
23日にエディオンアリーナ大阪で行われたボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦は、2団体統一王者の寺地拳四朗(BMB)が元WBA正規王者でWBA1位&WBC2位のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)を2-0の判定勝ちで下し、2団体の防衛に成功した。激しい打撃戦の末に訪れた結末に、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」も絶賛。「これ以上のものはない」と軽量級の戦いに対する注目を高めている。
激しい打ち合いを制して2団体王座防衛を果たした寺地
23日にエディオンアリーナ大阪で行われたボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦は、2団体統一王者の寺地拳四朗(BMB)が元WBA正規王者でWBA1位&WBC2位のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)を2-0の判定勝ちで下し、2団体の防衛に成功した。激しい打撃戦の末に訪れた結末に、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」も絶賛。「これ以上のものはない」と軽量級の戦いに対する注目を高めている。
王者の鼻筋が歪むほどの激闘だった。寺地は2回にダウンを奪ったものの、3回にカニサレスの拳を左顔面に被弾してダウン。6回にもコーナーに追い込まれ、守勢となる時間が続いた。終盤には寺地の鼻は腫れ上がり、カニサレスもラウンド開始時に椅子からゆっくりと立ち上がり疲労困憊。死力を尽くして12ラウンドは寺地が何とか判定で勝利。具志堅用高に並ぶ世界戦14勝目こそつかんだが、かなりのダメージを受けた一戦だった。
この死闘に、リング誌はアンソン・ウェインライト記者による記事を掲載。「西海岸で午前1時スタートに向けて起きていた人たちや、ESPN+の放送を見るために東部時間の午前4時に早起きした人たちは、みんなよく報われた」と、まずは米国で試合中継を視聴していたファンへに向けた言葉を記した。
試合内容についても「ボクシングファンの中には軽量級に興味がない人もいると思うが、この戦いでは小さな男たちがどれだけ良くなれるかを示した。これ以上のものはなく、もし2024年にもっと良い戦いがあれば、私たちはラッキーだと思う」と絶賛。ライトフライ級での激闘を高く評価している。
(THE ANSWER編集部)