米メディア「今年序盤の年間最高試合候補」

　ボクシングのWBA＆WBC世界ライトフライ級（48.9キロ以下）タイトルマッチ12回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われ、2団体統一王者・寺地拳四朗（BMB）がWBA1位＆WBC2位カルロス・カニサレス（ベネズエラ）に2-0（113-113、114-112×2）の判定勝ち。WBAは3度目、WBCは4度目の防衛を達成し、具志堅用高に並ぶ日本人歴代3位の世界戦通算14勝を挙げた。両者ダウンの壮絶な打ち合いに、米メディアからも称賛の声が上がった。

　大阪で繰り広げられた壮絶な打ち合いは海の向こうからも熱視線を浴びた。両者ダウンを喫し、終盤には寺地の鼻は腫れ上がり、カニサレスもラウンド開始時に椅子からゆっくりと立ち上がり疲労困憊。死力を尽くして12ラウンドを戦い抜いた。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ケンシロウ・テラジがカルロス・カニサレスに2-0の判定でスリリングな試合を制し王座に留まる」と報じ、「今年序盤の年間最高試合候補でケンシロウ・テラジが王座を防衛した」と試合内容を高く評価した。

　米スポーツメディア「スポーティング・ニュース」は同メディアのトム・グレイ記者が記事を執筆。「カニサレスがパワフルな右でのダウン奪取でテラジと観衆に衝撃を与えた」としながら「テラジは、その瞬間まで強烈なパンチを浴び続けていたが、このラウンドを生き延びたのは彼の耐久性と強い顎を証明することとなった」「ほぼ全ての打ち合いで顎を犠牲にしていた」と普段はダメージを食らうことが少ない寺地の打たれ強さに舌を巻いた。