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世界王者・寺地拳四朗「前回より手数を出す」 具志堅用高に並ぶ世界戦14勝へ堂々の計量パス

ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われる。22日の前日計量は、2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が48.7キロ、元WBA正規王者のWBA1位&WBC2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)が48.8キロで一発パス。王者は技術戦でも上回る姿勢を見せた。戦績は32歳の寺地が22勝(14KO)1敗、30歳のカニサレスが26勝(19KO)1敗1分け。

カニサレスと睨み合う寺地拳四朗【写真:荒川祐史】
カニサレスと睨み合う寺地拳四朗【写真:荒川祐史】

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 ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)タイトルマッチ12回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われる。22日の前日計量は、2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が48.7キロ、元WBA正規王者のWBA1位&WBC2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)が48.8キロで一発パス。王者は技術戦でも上回る姿勢を見せた。戦績は32歳の寺地が22勝(14KO)1敗、30歳のカニサレスが26勝(19KO)1敗1分け。

 メインイベントの寺地は、涼し気に計量をクリアした。体重がコールされると、堂々と両腕で力こぶ。カニサレスもパスし、ベネズエラ国旗を羽織った。フェースオフで腰に手を当て仁王立ちする挑戦者。17秒睨み合い、王者から握手を求めて終わった。

 寺地は「練習してきたことを出すだけ。ジャブからの組み立て。上下に散らしたら反応できなくなるのでは」と戦略を思い描いた。勝てばWBAは3度目、WBCは4度目の防衛。具志堅用高氏に並び、日本人歴代3位の世界戦通算14勝となる。井岡一翔の22勝、井上尚弥の21勝に次ぐ記録だ。ライトフライ級では、世界戦13戦連続防衛の日本記録を持つ具志堅氏に並ぶ最多となる。

 カニサレスは過去に田口良一と引き分け、小西伶弥と木村翔に判定勝ち。日本人に2勝1分けで“日本人キラー”の難敵。寺地は「前回より手数を出していく。細かい技術を出していきたい」と技術戦で圧倒する構えを見せた。

 同王座8度防衛後の2021年9月に一度王座陥落したが、再起後4連勝は全てKO。昨年9月には指名挑戦者のWBC1位ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に9回TKO勝ちした。今後は他団体王者との統一戦が実現できなければ、1つ上のフライ級転向も視野に入れている。

 試合は4回、8回終了後に採点を公表するWBCルールを採用。近年の世界戦で行われてきたビデオ判定は、技術的な問題で実施しないという。さらに両陣営が試合中に棄権を申し出る場合、「STOP」と描かれた大きな赤いタオルでアピールする。海外ではWBCですでに実施された方法。日本開催の試合では初採用となる。

 第4試合で世界初挑戦するWBA世界フライ級(50.8キロ以下)1位・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)は50.8キロ、6度防衛中の王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)は50.4キロで一発クリア。セミファイナルの121ポンド(約54.89キロ)契約8回戦に臨む東洋太平洋&日本スーパーバンタム級7位・那須川天心(帝拳)は54.8キロ、ルイス・ロブレス(メキシコ)は54.2キロで一発パスした。興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第6弾として開催される。

(THE ANSWER編集部)


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