那須川天心「そのために知名度がある」 被災地へ1500万円超寄付した経緯強調「有名でよかった」
会見に同席したウクライナ在住王者に自ら質問「今も空襲警報が鳴ると…」
同興行では、WBA世界フライ級1位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が、6度防衛中の王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に世界初挑戦する。会見に出席したダラキアンは戦禍の母国について現状と想いを明かした。会見後、那須川は自ら通訳を介し、ダラキアンに質問。「やっぱりメディアを通すのと、実際にその人から話を聞くのは違うものもある。コミュ力はあるんで(笑)」。会話をした理由を明かした。
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「やっぱり闘うって普通に生きていたら感じないけど、僕らはお客さんがいて意味を感じる。(ダラキアンは)『ウクライナは今も大変だ』『今も空襲警報でサイレンが鳴る』と言っていました。それでもここに来てくれている。闘うことでしか見せられないものがあるんですよ」
昨年4月のボクシングデビュー戦、9月の2戦目はともに判定勝ち。特に2戦目はKO宣言しただけに不完全燃焼だった。WBAとWBOで世界バンタム級14位のロブレスに対し、ボクシング転向後初のKO勝ちがほしいところ。今月10日の公開スパーリングでは、圧力をかけて攻める姿を披露し「“KOする詐欺”はやめようかなと」と笑いながらKOへの意欲を見せていた。
この日も気持ちは変わらない。「(KOできるように)準備してきたし、格闘技以外で楽しいことはないのでそれしかやっていない。闘うことで進化を見せたい」。9月の2戦目は試合中に左手を骨折。2か月ほど拳を打つ練習はできなかったが、この間は走り込み合宿などでスタミナを強化した。今回の試合は興行のセミファイナルとして行われる。
一方、ロブレスは「ハードな練習をしてきた。調整は成功だ。グレートな試合ができる。(那須川は)とてもライバルはパワフル。きちんと調整されている。面と向かって知り合えて嬉しい。俺が良いボクサーだと証明したい。調整に成功していることも証明したい」と力を込めた。
〇…興行は「Prime Video presents Live Boxing」の第6弾として開催される。メインイベントではWBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が、元WBA正規王者のWBA1位&WBC2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)と防衛戦を予定。WBA世界フライ級1位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)は、6度防衛中の王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に世界初挑戦。与那覇勇気(真正)と辰吉寿以輝(大阪帝拳)の54.5キロ契約8回戦も行われる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)