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井上尚弥の“異星人説”が浮上 タイソン指導の名伯楽が指摘「クラーク・ケントの瞬間があった」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)を、マイク・タイソンを指導した経歴のある名トレーナーが称賛した。井上は昨年12月にマーロン・タパレス(フィリピン)に10回KO勝ち。タパレスの防御技術を称えつつ、「彼は偉大さとみなぎる自信を示した」と評価を高めている。

Sバンタム級4団体統一を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
Sバンタム級4団体統一を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

テディ・アトラス氏が称賛

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)を、マイク・タイソンを指導した経歴のある名トレーナーが称賛した。井上は昨年12月にマーロン・タパレス(フィリピン)に10回KO勝ち。タパレスの防御技術を称えつつ、「彼は偉大さとみなぎる自信を示した」と評価を高めている。

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 タイソンをはじめ、数々の世界王者を指導してきた米国の名トレーナー、テディ・アトラス氏が自身の米ボクシングポッドキャスト番組「ザ・ファイト・ウィズ・テディ・アトラス」に登場。1時間半にわたり2023年のボクシング界を振り返る中、井上にも多くの時間を割いた。その中でこんな例えをしている。

「彼は以前の試合と比べて、何度か瞬間的に“人間”に見えた。今まで見てきたような完璧なパフォーマンスというわけではなかった。彼は偉大な選手だ。でも、電話ボックスに入ってスーパーマンになる前のクラーク・ケントの瞬間があったんだ」

「クラーク・ケント」とはアメリカンコミック「スーパーマン」に登場する主人公のこと。スーパーマンはクリプトン星からやってきた宇宙人だが,地球ではクラーク・ケントを名乗っていた。アトラス氏は今回、そんなヒーローが変身する様になぞらえたようだ。

 タパレスは堅い防御とタフネスで粘りったが、井上は10回にガードをこじ開けるワンツーでKO勝ち。アトラス氏は「タパレスは2団体統一王者のフィリピン人。サウスポーでガードが良かった。的を絞らせず、上手く(パンチを)ブロックしていた。距離も変化させていて見た目よりもずっと倒すのが難しいボクサーだった」と防御の上手さを称え、いつも超人的なモンスターを“人間”に戻したと指摘した。

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