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井上尚弥のPFP1位は「同意できない」「早すぎる」 元世界王者の持論「彼をけなすわけじゃない」

26日に東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦は、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。男子では世界2人目、アジア人で初めて「2階級4団体統一」の歴史的偉業を達成し、海外メディアが格付けする「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」に注目が集まるが、元世界ライトヘビー級王者は「イノウエはクロフォードが戦ったほどの相手と対戦していない」などと持論を展開している。

井上尚弥【写真:浜田洋平】
井上尚弥【写真:浜田洋平】

2階級4団体統一

 26日に東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦は、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。男子では世界2人目、アジア人で初めて「2階級4団体統一」の歴史的偉業を達成し、海外メディアが格付けする「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」に注目が集まるが、元世界ライトヘビー級王者は「イノウエはクロフォードが戦ったほどの相手と対戦していない」などと持論を展開している。

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 4回後半にロープ際でのラッシュでダウンを奪った井上は、タフさを見せながら守勢を強めたタパレスを10回に攻略。見事なワンツーを突き刺し、2度目のダウンを奪取すると、膝をついたタパレスは立ち上がれず、10カウントでモンスターのKO勝ちが決まった。

 この勝利で活況となっているのがPFP論争。全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したものだ。世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」のランキングが最も有名で、トップ10に名前が入るだけでも栄誉とされる。井上は昨年6月に日本選手初の1位となっていた(現在は2位)。

 これについて元世界ライトヘビー級王者アントニオ・ターバー氏は自身のYouTubeチャンネルで「多くの人がイノウエはPFP1位に値すると考えているようだけど、個人的には同意できない」と発言。「イノウエにはPFP1位になる才能が無いと言っているわけではなく、軽量級ではビッグネームが十分にはいない。彼らも良い選手ではあるけどね」と語り、同級での比較対象のレベルを理由に挙げた。

 その上で「少し早すぎると思う。将来的に1位になる可能性がない訳ではない。今はテレンス・クロフォードの時代だ。彼はそれを勝ち取った」とし、7月にウェルター級4団体統一に成功したテレンス・クロフォード(米国)を上位に見立て、こう語った。

「クロフォードはPFP入りしているエロール・スペンスと戦ったんだ。イノウエはそのレベルの選手とは対戦していない。クロフォードはそんな相手と対戦してレベルを一段階上げた。だから今年はクロフォードの年なんだ。年間最優秀選手もクロフォードになると思う。履歴書を見れば、デビン・ヘイニーもPFPに入ってくると思う。25歳でやっているわけだからね。イノウエは30歳で2階級4団体統一だ」

 それでもターパー氏は「イノウエをけなしているわけではないよ。イノウエはPFPトップ5入りは確実。でも1、2、3位は分からないね」と補足している。

(THE ANSWER編集部)


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