井上尚弥、次戦東京D開催ならタイソン以来34年ぶり 対戦候補にも言及「ネリ、カシメロは…」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日、2階級4団体統一の快挙から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。傷一つない顔で試合を振り返ながら、今後の対戦に抱く選手の実名も明かした。
井上尚弥が2階級4団体統一から一夜明けて会見
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日、2階級4団体統一の快挙から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。傷一つない顔で試合を振り返ながら、今後の対戦に抱く選手の実名も明かした。
4回にダウンを奪った井上は、10回にワンツーでタパレスの堅いガードをこじ開け、10カウントを鳴らした。「ダメージは全くないです」と綺麗な顔で体調を表現。「(今の井上尚弥は)70点です。まだ30点の伸びしろがある」と、ボクサーとして更なる成長も誓った。
次戦は5月が想定されており、WBAは4月にタパレスに判定負けしたムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が、WBCは元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)が指名挑戦権を持つ。興味を抱く選手については「アフマダリエフ、ネリ。……カシメロはどうですかね。この階級にいろんな選手はいるので面白い」と名前を挙げたが、「今は相手について言えることはない。あとは大橋会長が決めること。決められた試合をこなすだけです」と話した。
「最近は有明アリーナで、会場が変われば新鮮。気持ちが変わるのは違うモチベーションになる」とも語った。米メディアなどでは、東京Dでのネリ戦が有力視されている。5万人以上を収容する東京D開催が実現すれば、1988、90年に2度世界戦に臨んだマイク・タイソン(米国)以来34年ぶり。日本人がメインを張るのは初となる。次戦について大橋会長は「これからゆっくり考えます。より大きな会場を考えてます。(東京Dは)選択肢としてあります」と話すにとどめた。
あくまで仮の話だが、井上は東京D開催が実現した場合、「そりゃ楽しみですよ。有明アリーナの数倍。実現したらの楽しみです」と語った。
(THE ANSWER編集部)