7連続KO・井上尚弥に葬られた男たちの衝撃 その身で体感した7つの証言「息できない」「最も強烈」
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ちした。世界戦は21連勝となったが、そのうちKO数は19で、KO勝率90.4%になった。7戦連続のKO勝利を収めたが、その7試合で井上と対峙した相手選手の言葉を振り返る。
井上尚弥がSバンタム級4団体統一
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ちした。世界戦は21連勝となったが、そのうちKO数は19で、KO勝率90.4%になった。7戦連続のKO勝利を収めたが、その7試合で井上と対峙した相手選手の言葉を振り返る。
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▼ジェイソン・マロニー(2020年10月、WBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチで7回KO負け)
「彼の完璧な右に捕まった。起き上がろうとベストを尽くしたが、カウントには勝てなかった。後悔はない。数少ない人にしかできない挑戦を自分ができたことに誇りを持っている。だけど全力を出せなかったことに未だにガッカリしているんだ」(米専門誌「ザ・リング」のインタビューでコメント)
▼マイケル・ダスマリナス(2021年6月、同タイトルマッチで3回TKO負け)
「凄い衝撃だった。防御できず、息ができなかった。イノウエはトータルパッケージ(全て兼ね備えている)。スピード、パワー、異なるタイプの動きやスキルを持っている」(米専門メディア「ファイトハイプ」公式YouTubeでコメント)
▼アラン・ディパエン(2021年12月、同タイトルマッチで8回TKO負け)
「(井上は)スピードは速いし、テクニックもある。イノウエ選手は僕のアイドル。ボディーもうまいし、パンチもある。(最後は)我慢できなかった。(8回まで倒れなかったのは)タイ人のため」(試合後会見でコメント)
▼ノニト・ドネア(2022年6月、WBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王座統一戦で2回TKO負け)
「(1回のダウンは)打撃を受けた時、キャンバスに倒れ込んだことさえ気づかなかった。私はカウンターを狙っていたのに、キャンバスに倒れていた。そしたら審判がカウントしているんだ。『どういうこと?』って感じだった。コーナーを見たら妻が『手をあげて! カウントされているわよ』と言っていた。今まで食らったパンチの中で最も強烈だった」(試合後は取材に応じず、自身のSNSのライブ配信でコメント)
▼ポール・バトラー(2022年12月、世界バンタム級4団体王座統一戦で11回KO負け)
「戦いそのものは予定していたプラン通りにいかなかった。来るとは予想していたが、かなりいいボディーを食らった。(映像と比べ)実際は思っていたより強かった。パンチも正確だし、スピードも正確。スピードが正確だから強かった。11回のボディーがかなり効いた」(試合後会見でコメント)
▼スティーブン・フルトン(2023年7月、WBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチで8回TKO負け)
「(井上は)素晴らしい選手だと思う。強い選手だ。彼がここまで過ごした時間がよりよかったのかなと思う。試合中のボディーへのジャブが見えなかった。パワーというより(パンチの)タイミングだったと思う。自分自身もそこまで彼がどういう動きをするか前もって考えていなかった。強かったけど、サプライズがあったとは思わなかった」(試合後会見でコメント)
▼マーロン・タパレス(2023年12月、世界スーパーバンタム級4団体統一戦で10回KO負け)
「改めて井上選手はボクシングが上手いと感じた。あとはスピードに驚いた。非常に速い。それに自分が追いつけなかった。(KOシーンは)井上選手のパンチが綺麗に決まった。それが原因だったと思う。とにかく俺が言えるのはできることは全てやり尽くしたということ。チームも犠牲を払ってくれた。全てをやったが、残念ながら起きるべきことが起きたとしか言えない」(試合後会見でコメント)
(THE ANSWER編集部)