大坂フィーバーの裏で問われるファンのマナー 繰り返された「撮影注意」のアナウンス
サーブ直前に客席を移動、プリスコバが中断するシーンも…
コート上に立つ場内インタビュアーが被写体となって“リハーサル”を取る時間もあり、「もし、試合中に選手が自分の方をじーっと見ていることがあったら光が発せられているかもしれません」と注意喚起を促した。その甲斐もあってか、決勝では客席からフラッシュが光ることはなかったように見受けられたが、こんなシーンもあった。
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エンド裏の2階席でトイレから出てきたファンが着席しようと通路を横切っていった。本来、客席の移動はコートチェンジのタイミングに限られている。まさにその瞬間、コート上ではプリスコバがサーブのモーションに入る直前だった。視界に入ったのか、プリスコバはいったん中断。10秒ほど間を置いて再び、サーブを打っていた。
試合はプリスコバが元世界1位の貫禄を示し、大坂をストレートで圧倒した。優勝後のスピーチでは「日本に何度か来ていますが、楽しめた1週間でした。ファンの皆さんも私を応援するのは難しかったと思いますが、しっかりと届いていました」と日本のファンに感謝し、「また来年も来たいと思います」と約束してくれた。
近年は男子の錦織圭(日清食品)が牽引してきた日本テニス界において、女子の大会がこれだけ盛り上がるのは大きな一歩だ。大坂はコート上で飛躍的な進化を遂げている。こういった場面は海外の試合でも見受けられるが、気持ち良く選手にプレーしてもらうために、そして、テニスをもっと日本に根付かせていくために、ファンもマナーを学び、一緒に成長していくことが問われる。
(THE ANSWER編集部)