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B1連覇時の“嫌らしさ”復活 アルバルク東京、「20勝一番乗り」に導いたベンチメンバーの奮闘

バスケットボールBリーグの2023-24シーズンも中盤戦に突入し、各地で激しい戦いが繰り広げられている。開幕から好調を維持しているB1東地区のアルバルク東京は、アリーナ立川立飛に西地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎えた。2連戦の1戦目となった12月23日の試合では、A東京が攻守にわたる遂行力の高さを随所に見せ、離脱者が続出していた名古屋Dを83-68で破り、B1の全チームを通じて、レギュラーシーズン20勝に一番乗りを果たした。

23日の名古屋D戦でベンチスタートから10得点を決めたバランスキー。チーム一体となった理解度の高さが好調の要因となっている【写真:B.LEAGUE】
23日の名古屋D戦でベンチスタートから10得点を決めたバランスキー。チーム一体となった理解度の高さが好調の要因となっている【写真:B.LEAGUE】

23日の名古屋D戦に勝利して今シーズン20勝一番乗り

 バスケットボールBリーグの2023-24シーズンも中盤戦に突入し、各地で激しい戦いが繰り広げられている。開幕から好調を維持しているB1東地区のアルバルク東京は、アリーナ立川立飛に西地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎えた。2連戦の1戦目となった12月23日の試合では、A東京が攻守にわたる遂行力の高さを随所に見せ、離脱者が続出していた名古屋Dを83-68で破り、B1の全チームを通じて、レギュラーシーズン20勝に一番乗りを果たした。

 A東京の相手となった名古屋Dは、レイ・パークスジュニアや齋藤拓実、佐藤卓磨と、主力選手が次々に離脱する緊急事態の真っ只中にある。とは言え、20日の試合では日本代表経験も豊富な須田侑太郎が3ポイントシュートを7本すべて沈めるという大活躍の末に京都ハンナリーズを90-70で破っており、油断ならない相手だった。A東京を率いるデイニアス・アドマイティス・ヘッドコーチ(HC)は、名古屋Dに対するディフェンス面でのアプローチについて、試合後の記者会見で次のように語っている。

「1対1の場面でのディフェンス、特にスクリーンを使われた展開については、相手のシューター陣、特に須田選手の調子が前節で良かったこともあって、我々は徹底的に抑えに行きました。ドリブルを1つでも2つでも多く突かせて、オープンな3ポイントを打たせずに封じる。これはマッチアップする選手たちがしっかりと良い仕事をしてくれたと思いますし、ほとんどの時間で上手く抑えられたと感じています」

 事実、試合開始直後から須田や中東泰斗といった名古屋Dのウイング陣に対し、A東京は安藤周人や小酒部泰暉、時にはレオナルド・メインデルといった外国籍選手もマークマンに参加し、そもそものシュートを打たせないことを徹底していった。前の試合でキャリアハイとなる24得点を挙げていた須田は、A東京ディフェンスを前に試合を通して封じられ、最終盤にようやく3ポイントシュートで一矢を報いたものの、5得点に抑え込まれた。

 一方でA東京は、ドライブを仕掛けてチャンスメイクを狙った伊藤達哉や坂本聖芽といった相手のハンドラー陣に対しては、テーブス海や橋本竜馬がドリブルで進ませつつも危険水域までは入れさせず、伊藤・坂本ともに無得点に抑えてみせた。

 ディフェンス面での徹底から相手の出足を止めることは、A東京にとってはカルチャーとも言える部分だ。リーグ最速での20勝到達についてのアドマイティスHCのコメントからは、チームとしての手応えの大きさを窺わせる。

「毎試合のゲームプランが変わっていく中で、コーチ陣だけではなく、選手たちも適応力の高さや、ゲーム中での修正やアジャストといった部分ができていると感じます。もちろん、我々にも状態が悪い時もあります。そういった時には、もちろんコーチとして喝を入れますが、バスケットボールはミスがあるスポーツです。ミスを最小限に抑えようとする、スタイルを貫き通そうとする。選手たちの理解度が高まっているとも感じます」

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