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宇野昌磨の一言で緊張から解放「今だけの経験だから」 らしさ120%発揮の後輩が感激「カッコいい先輩」【全日本フィギュア】

フィギュアスケートの全日本選手権は21日、長野・ビッグハットで男子ショートプログラム(SP)が行われた。連覇と6度目の優勝のかかる宇野昌磨(トヨタ自動車)が104.69点で首位発進。17日に26歳の誕生日を迎え、年下の選手がほとんどとなった今、「僕は年上として参考になるような選手ではない」と謙遜するが、20歳の大島光翔(明大)は演技直前に宇野から掛けられた言葉で吹っ切れたと明かした。(文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)

SP首位の宇野昌磨。26歳になり、年下の選手がほとんどとなった【写真:矢口亨】
SP首位の宇野昌磨。26歳になり、年下の選手がほとんどとなった【写真:矢口亨】

フィギュアスケート全日本選手権男子SP

 フィギュアスケートの全日本選手権は21日、長野・ビッグハットで男子ショートプログラム(SP)が行われた。連覇と6度目の優勝のかかる宇野昌磨(トヨタ自動車)が104.69点で首位発進。17日に26歳の誕生日を迎え、年下の選手がほとんどとなった今、「僕は年上として参考になるような選手ではない」と謙遜するが、20歳の大島光翔(明大)は演技直前に宇野から掛けられた言葉で吹っ切れたと明かした。(文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)

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 五輪、世界選手権など数々の大舞台を経験してきた宇野も26歳になった。年下の実力者も増える中、この日のSPでは全てのジャンプを決めるなど堂々の100点超えで首位発進。未だに日本男子を引っ張っている。

 自身については「参考になるような選手ではない」と自己分析する。「ギリギリまでゲームしてたりしますし。自分から話しかけるような先輩じゃないので」と笑うが、そんな宇野の言葉に救われたのが大島だった。

 独特の緊張感が漂う全日本の舞台。演技直前のウォーミングアップで大島は尋ねた。「緊張するんですけど、どうしたらいいですか?」。小さい頃から良くしてくれた偉大な先輩・宇野は一言で納得させてくれた。

「良くも悪くも、独特の緊張を味わえるのは現役の今だけの貴重な経験だから」

 緊張をプラスに変換する言葉をもらった大島は、SPでスーパーマリオの世界観を存分に表現。66.89点の20位だったが、「自分らしさという部分では120%出せた」と充実感を漂わせた。「全力で一瞬一瞬を楽しもうと。ラフに話してくださって、感謝しかないです。カッコいい先輩ですね」。心からの思いだ。

宇野の言葉に救われた大島光翔。スーパーマリオの世界観を存分に表現した【写真:矢口亨】
宇野の言葉に救われた大島光翔。スーパーマリオの世界観を存分に表現した【写真:矢口亨】

 お手本としての立場にこそ謙遜する宇野だが、自分の経験を後輩に伝えたい気持ちは強い。

「僕の存在、一言がその選手の力になればいい。皆さんが何を目指して、目標に向かってなぜ緊張しているのかとか、僕なりにアドバイスできることがあればしたい」

 これが13度目の全日本出場となる。「13回ですか。今13歳の子とかいるんじゃないですか?」と報道陣を笑わせたが、その言葉通り、この日1番滑走だった高橋星名、女子シングルの上薗恋奈が13歳で出場している。「僕もまだ引っ張りますけど、これからスケート界を引っ張っていくのは皆さんだと思う」と後輩たちの成長を願っている。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)


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