井岡一翔に「リベンジもしたい」 完敗から蘇った田中恒成が世界戦へ「4階級制覇して4団体統一する」
田中「王者を全員倒す」、バンタム級8回戦の増田陸も「世界で戦えるボクサーを目指す」
バカセグアについては、「好戦的な選手で打ち出すと止まらない」と警戒。ディフェンスの成長を見せるには打ってつけの相手だ。「来たパンチに反応するより、相手の動きに反応して打たせないことを心掛けたい。相手の攻撃を読めれば、新しく手に入れたカウンターも入ると思う。それを一つの選択肢としてKOを狙います」
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トレーナーも父・斉氏から変更。防御を磨いてきたが、攻めの気持ちを変えるつもりはない。ともに歩んだ父への想いも胸に秘める。
「幼い時からやってきてプロデビューし、3階級制覇まで成し遂げた父親との、逃げない、下がらない、攻めるボクシング。『その気持ちも忘れていないよ』という気持ちを込めてここまで来た。それを見せたい」
目標は4階級制覇、そして4団体統一だ。スーパーフライ級では、井岡がWBA王座を持つ。「やっぱ負けてるんで勝ちたい。純粋に」と、一度は消えかけた田中の闘志はさらに燃え上がった。
「僕の中ではあの時もそうだったんですけど、僕が戦ったあのリング上での井岡選手は本当に強かったし、リスペクトしてます。だから、あの試合で僕は敗れはしましたけど、あの試合は素晴らしかったとしか思ってないです。(リベンジの)気持ちはあります。
それは向こうの話(試合路線)もありますが、僕の気持ちとしてはこの階級で4団体統一もしたいですし、井岡選手へのリベンジもしたい。個人的に本当にそう思ってます。この階級に上げてから、王者を全員倒すつもり。その時の目標は上がってもないし、下がってもない。4階級制覇して4団体統一を目指してます」
一方、同日には前WBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T)が、WBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦。WBA世界同級王者・井上拓真(大橋)は同級6位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と対戦する。
さらに同級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級4位・増田陸(帝拳)が激突。増田は8月にプロ4戦目で日本王者・堤聖也(角海老宝石)に挑戦したが、10回判定負けでプロ初黒星を喫した。「この大舞台で再起戦をさせてもらえて凄く光栄に思います。自分のボクシングをしっかり貫いて気持ちを強くもって戦う。世界で戦えるボクサーを目指したい」とアピールした。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)