大坂なおみ、「80%」宣言に感じる“20歳の可能性”「私自身限界をわかっていない」
テニスの「東レ パンパシフィックオープン」(アリーナ立川立飛)は19日、シングルス2回戦を行い、全米オープンを制した世界ランク7位で第3シードの大坂なおみ(日清食品)は同30位で2014年の全豪準Vのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)と対戦。6-2、6-1でストレート勝ち。わずか59分で準々決勝進出を決めた。サービスエース10本を叩き込み、相手に3ゲームしか与えない、ほぼ完ぺきな内容。それでも自己採点は「80%」。自身の伸びしろを誰より信じるからこその発言だ。
サーブで圧倒、わずか59分で難敵に完勝
テニスの「東レ パンパシフィックオープン」(アリーナ立川立飛)は19日、シングルス2回戦を行い、全米オープンを制した世界ランク7位で第3シードの大坂なおみ(日清食品)は同30位で2014年の全豪準Vのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)と対戦。6-2、6-1でストレート勝ち。わずか59分で準々決勝進出を決めた。サービスエース10本を叩き込み、相手に3ゲームしか与えない、ほぼ完ぺきな内容。それでも自己採点は「80%」。自身の伸びしろを誰より信じるからこその発言だ。
期待に応えた。むしろ期待以上だったかもしれない。大坂の強さだけが際立った。おそらくはテニスに不慣れな観客もいたかもしれない。禁止されているフラッシュの光が何度も光った。チケットは完売し、スタンドは超満員。ある種異様な雰囲気の中での一戦で、相手はグランドスラム準Vの実績を誇る強豪だ。決して簡単な試合ではなかったはずだが、終わってみれば圧倒的だった。
第1セットの第1ゲームでいきなりブレークに成功。ここから4ゲーム連取するなど、このセットを6-2で先取すると、第2セットも0-1から一気に6ゲーム連取し、わずか59分でストレート勝ちしてみせた。
プレッシャーなど、どこ吹く風。直後のコート上でのインタビューでも、大坂のまだ少しぎこちなさの残る日本語での答えに会場がどっと沸く。これを聞きたかったファンもいたかもしれない。海外のテニス通も虜にした、大坂の自然体の言葉はなんとも魅力的だ。
一方で試合後の会見では「良い形で終えられてよかったです」とクールに振り返り、注目度への重圧についても「あまりプレッシャーは感じませんでした。それよりもエキサイティング(な試合)になればと思いました。非常にたくさんの人が見てくれていた。多くのサポートはうれしく思っています。感謝しています」とつないだ。
注目を確かに力に変えたのかもしれない。この日特に際立ったのはサーブだ。サービスエースが10本。ファーストサーブを入れれば、86パーセントの確率でポイントを奪った。「今日は間違いなくサーブがうまく機能してくれた。実際に不利な展開からでも救ってくれました」とうなずき、また相手のチブルコバも「オオサカ選手のサーブが素晴らしかった」と認めていた。