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いまだやまない衝撃 リオ五輪陸上400Mリレー銀の理由、英専門サイトが特集

苅部氏が導入したアンダーハンドパス、綿密な準備と「7センチ」の勝負

 さらに、元400メートルの選手である苅部氏が2014年に日本陸連で強化を担った際、メダル獲得のために技術的なアプローチを見直す必要性があると考えたという。日本陸連は力学データを分析した結果、受け渡しゾーンの終盤でバトンを渡すよりも、真ん中付近で渡す方が速いことが判明、また第1走から第2走へのバトンパスはゾーンの後半3分の1で渡すことが望ましいと位置付けたという。

 また、苅部氏が手首よりも上に肘を上げ、バトンを受け取る方法を取り入れたことも伝えた。しかし、14、15年は技術がチームに浸透する過渡期となり、すぐには成果が出なかったことを紹介している。

 では、いかにして日本のバトンパスは“得意技”になりうることができたのか。その裏で、綿密な準備があったようだ。

「リレーの練習は3月に(沖縄で)行われたキャンプで始まりました」という第1走の山縣のコメントを紹介。リレー候補選手は定期的にキャンプに集められ、ありとあらゆる走者の順番でバトンパスの練習が広く行われたことを挙げ、「広範囲にわたる練習はリオに結びついた」と分析した。

 リオの予選では中国が第1レースでアジア記録の37秒82をマークし、日本は第2レースで37秒68で更新しながら、苅部氏は改善の余地があると考え、決勝直前、バトンパスの位置を7センチずらしたという。予選で見られた受け渡しの詰まりを修正する狙いがあったようで、「この修正はチームとって、大きなチャレンジでした」と苅部氏も認めたという。

 記事では「ギャンブルが功を奏した」と記述し、決勝でさらに0秒08縮め、37.60秒を記録。銀メダルを獲得したことを述べた上で「メダル獲得の衝撃は日本だけでなく、世界中に鳴り響いた」とつづっている。

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