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河村勇輝、大敗に滲ませたエースの責任感 今季最低10得点で自責の念「個人で打開できなかった」

バスケットボールのBリーグ1部(B1)は2日、第9節が行われ、横浜ビー・コルセアーズは本拠地で宇都宮ブレックスと対戦。53-86と大敗を喫した。3週間ぶりの試合でシュートタッチに苦しみ、第1クォーター(Q)は4点止まり。今季自己最低の10得点だった河村勇輝(PG)は「本当に何もできずに終わってしまった」「不甲斐ないプレーをしてしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しさを滲ませた。

宇都宮戦でシュートを放つ横浜BCの河村勇輝【写真:B.LEAGUE】
宇都宮戦でシュートを放つ横浜BCの河村勇輝【写真:B.LEAGUE】

宇都宮戦は今季自己最低の10得点止まり

 バスケットボールのBリーグ1部(B1)は2日、第9節が行われ、横浜ビー・コルセアーズは本拠地で宇都宮ブレックスと対戦。53-86と大敗を喫した。3週間ぶりの試合でシュートタッチに苦しみ、第1クォーター(Q)は4点止まり。今季自己最低の10得点だった河村勇輝(PG)は「本当に何もできずに終わってしまった」「不甲斐ないプレーをしてしまって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しさを滲ませた。

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 河村にボールが渡るたびに、横浜国際プールに集まった5073人のブースターの熱気が一段と上がった。本拠地での試合は約1か月ぶり。今夏のワールドカップ(W杯)で日本代表としてともに戦った比江島慎(SG)とは今季初対戦で、大きな注目が背番号5に集まった。

 しかし、試合は序盤から両チームなかなかシュートが入らない重苦しい展開に。河村も積極的に3ポイントを放つが決めきれず、第1Qは3ポイント4本、2ポイント1本を全て外し、無得点に終わった。チームとしても4得点止まり。我慢の時間が続く中、じわじわと点差を広げられてしまった。

「何もできずに終わってしまった。入りの部分で相手に流れを掴まれたのが全て。一番大事な入りで主導権を握られてしまい、40分間宇都宮さんの流れでバスケットをされてしまった」

 試合後の会見でこう切り出した河村は、自分たちで流れを断ち切れる場面が数多くあったと振り返る。「もっともっと集中して試合に臨むべきだったと思うし、PGとしてコントロールできなかった自身としても、不甲斐ないプレーをしてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と反省を述べた。

 第2Q残り5分2秒には、鋭いドライブからこの日初得点を記録。その約30秒後にも立て続けにレイアップを成功させ、重苦しい雰囲気を一変させたかに見えた。しかし、流れを引き寄せることができず、終わってみればフィールドゴールは17本中わずか4本の成功。3ポイントは9本全てが失敗に終わった。

 今季14試合平均で25.6得点をマークしている河村にとって、10得点は今季自己最低の数字。相手の厳しいディフェンスを称えながらも「それ以上に自分のシュートタッチ、プレーの不甲斐なさの方が大きかった」と自らを責めた。

 Bリーグ、日本を代表するPGとなった22歳。絶対的エースとしての自覚は強く「チームとして決めきれない時に、自分がエースとして、個人で打開しないといけない時間帯があると思っている。今日は個人で打開することもできなかった。全てがうまくいかなかったのが1つの負けた原因でもあると思っている」と責任を果たせなかったことを悔いた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)


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