キリオス激励の主審に2大会出場停止処分 ATP発表「公平性損なうものと見なされた」
全米オープン男子シングルス2回戦で世界ランク27位のニック・キリオス(オーストラリア)を試合中に激励し、物議を醸していたモハメド・ラヒアーニ主審がATPから2大会の出場停止処分を言い渡された。英公共放送「BBC」などが一斉に報じている。
全米OP2回戦でキリオスを激励したラヒアーニ主審に処分、海外一斉報道
全米オープン男子シングルス2回戦で世界ランク27位のニック・キリオス(オーストラリア)を試合中に激励し、物議を醸していたモハメド・ラヒアーニ主審がATPから2大会の出場停止処分を言い渡された。英公共放送「BBC」などが一斉に報じている。
8月30日に行われた男子シングルス2回戦、ピエール・ユーグ・エルベール(フランス)相手に1セットと1ゲームを失い、無気力なプレーに出たキリオスに対し、ラヒアーニ氏は審判席から降りて「僕は君を助けたいんだ」と激励した。ここからキリオスが大逆転に成功。エルベールは「そこで流れが変わった」と主審の過剰な介入に苦言を呈し、ラヒアーニ氏に批判が集まっていた。
この問題を受け、男子ツアーを統括するATPはラヒアーニ氏の行動の内部調査を行い、主審として参加予定だった10月のチャイナ・オープンと上海ロレックス・マスターズの出場停止処分を発表した。
「ラヒアーニの試合中の行動は審判に必要とされる公平性を損なうものと見なされた」とATPは声明を出し、10月15日のストックホルム・オープンから復帰を認められる方針という。
全米オープンは主審に注目が集まる大会だった。大坂なおみ(日清食品)が優勝を果たした女子シングルス決勝では、セリーナ・ウィリアムズ(米国)が客席からの指導による警告を発端に逆上。「盗人」などの暴言からペナルティを与えたカルロス・ラモス主審はセリーナ贔屓の観衆から大ブーイングを浴びる異例の事態となっていた。
(THE ANSWER編集部)