なぜ、平野美宇は完敗したのか 国際卓球連盟が分析「この2週間は17歳に過酷」
準々は「敬礼をせざるを得ない」と称賛も…準決で疲労の色、その理由は?
「平野の素晴らしいパフォーマンスは継続する」と記した準々決勝では、昨年のドイツ・オープンのU-21のシングルで敗れたジエンにリベンジとなったことを紹介。「平野の成功には敬礼をせざるを得ない。彼女は格上の選手でも恐れることなく対応し、神経質にならず、競技を楽しんでいるという感を強めている」と称賛されていたが、準決勝で苦杯をなめた。
完全アウェーのアジア選手権、次々と格上選手から金星を挙げた激闘から、わずか1週間。疲労もあったのか、石川戦は精彩を欠いてミスが目立ち、本来の攻めの卓球が鳴りを潜めた。
記事では「平野にとっては過酷なトーナメントが続いた。アジア選手権で平野が王座を獲得することを予想した人は多くはないだろう。この2週間は17歳にとって過酷だったはずだ」と日程的に厳しい状況だったと分析。「石川の勝利は、日本選手権で平野に喫した敗戦の雪辱を果たしたことを意味する」と伝えた。
これが、5月の世界選手権(デュッセルドルフ)前、最後のITTFツアーとなった。今度はドイツの舞台で輝き、アジア女王から世界女王へ。平野の挑戦は再び始まる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer