「東京ドーム=憧れの聖地」 夢叶えた豪州代表、3万7000人の大観衆に感無量「最高の1つだ」
アジアプロ野球チャンピオンシップ最終日が19日、東京ドームで行われ、3位決定戦ではオーストラリアが台湾に3-4でサヨナラ負けを喫し、4戦全敗で大会を終えた。最大3人のオーバーエイジ枠を除き、24歳以下または入団3年目以内の選手で構成される今大会。「子どもの頃、東京ドームで国際大会を戦う代表チームを遅くまで起きて見ていた」というオーストラリアの若手選手たちにとって、東京ドームはメジャーリーグの球場と並ぶ憧れの場所だった。
カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023
アジアプロ野球チャンピオンシップ最終日が19日、東京ドームで行われ、3位決定戦ではオーストラリアが台湾に3-4でサヨナラ負けを喫し、4戦全敗で大会を終えた。最大3人のオーバーエイジ枠を除き、24歳以下または入団3年目以内の選手で構成される今大会。「子どもの頃、東京ドームで国際大会を戦う代表チームを遅くまで起きて見ていた」というオーストラリアの若手選手たちにとって、東京ドームはメジャーリーグの球場と並ぶ憧れの場所だった。
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3万7221人の観衆は「別格だった」。韓国との開幕戦で先発した22歳のブロディー・クーパーバサラキス投手は、18日の日本戦にも4番手として登板。2回2/3を投げて5安打6失点と振るわなかったが、初戦の10倍以上のファンが送った声援に感銘を受けていた。
「素晴らしかった。これまで出場した中で最高のゲームの1つだった。3万7000人ものファンがずっと一糸乱れず自分のチームを応援していた。アメージングだよ」
未体験の環境だったが、投げにくさは感じなかった。「むしろいい方向に働いたよ。ファンに動揺させられることはなかった。あれは美しく、アメージングな経験だった」。ドームの雰囲気は「東京のマディソン・スクエア・ガーデンのよう」。数々の一大イベントが開催されてきた米ニューヨークの名所になぞらえた。
オーストラリアの野球少年にとって、東京ドームに対する憧れは本場メジャーリーグの球場にも引けを取らない。チームの広報を務めるエリック・バルナー氏は言う。
「ここにいる選手たちはとてもワクワクしています。オーストラリアでは、子どもの頃にベッドに入って東京ドームでプレーすることを夢見るんです。ヤンキースタジアム、ドジャースタジアム、東京ドーム、フェンウェイ・パーク。私たちにとっては全て同じ扱い。プレーしたいと願う場所なんです」
日本戦で今大会初出場を果たしたジェイク・バーンズ捕手もその1人。「子どもの頃、東京ドームで国際大会を戦う代表チームを遅くまで起きてテレビで見ていた。ここで国を背負ってプレーすることは夢だったんだ」。20歳で実現した晴れの舞台に「アメージングだった。これだけのファンの前でプレーするのは信じられない気持ちだった」と感無量だった。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)