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奥原希望、東京五輪をイメージさせる“女王対決”に惜敗「しっかりと対策練りたい」

女王対決と呼ぶにふさわしい熱戦だった。バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2018」は16日に最終日を迎え、女子シングルスはキャロリーナ・マリン(スペイン)が2-1で奥原希望(日本ユニシス)を破って連覇を成し遂げた。

女王対決を制したマリン(左)と奥原【写真:平野貴也】
女王対決を制したマリン(左)と奥原【写真:平野貴也】

熱戦の女王対決、奥原がリオ五輪金メダリストのマリンに敗戦

 女王対決と呼ぶにふさわしい熱戦だった。バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2018」は16日に最終日を迎え、女子シングルスはキャロリーナ・マリン(スペイン)が2-1で奥原希望(日本ユニシス)を破って連覇を成し遂げた。マリンは、2016年のリオデジャネイロ五輪と2014年、15年、18年の世界選手権を優勝。5年間で唯一逃した世界タイトル(17年世界選手権)を制したのが奥原だ。2人の女王が見せた一戦は、2年後に同じ会場で行われる2020年東京五輪をイメージさせるに十分な激闘だった。

 試合の立ち上がりは、クリアの打ち合いから奥原がラリーを優位に展開して先行。しかし、終盤にマリンがスピードを上げ、奥原は19-16から5連続失点を喫して第1ゲームを落とした。第2ゲームは、奥原が持ち味の粘り強さを見せた。ラリーは押される場面が多かったが、相手のスマッシュやドロップに食らいついた。16-17から相手のミスを誘発して5連続得点。ファイナルゲームに持ち込んだ。

 ただし、ファイナルゲームは奥原にミスが増えて圧倒された。序盤から連続失点でリードされ、2-11で折り返した後もばん回できなかった。最後はドロップショットを決められて11-21。奥原は、相手を破るイメージはあったが、イメージ通りの球が出せなかったと話した。例に挙げたのは、相手のフォア奥へ打つ誘い球だ。

「マリン選手がフォアからスマッシュを打つ球は、多分、自分のクリアやロブが浅くて低かった。相手が打ちやすい高さやリズムになっていたときに(強打を)打たれて、前に詰められていたと思う。(打って)詰められても良いけど(簡単に)打たれ過ぎるのは良くない。まったく(強打を)打たれないのも、自分にとっては良くない。打たせて取る自分のカウンター待ちも必要。ただ、単調過ぎて、マリン選手をもう少し考えさせて(悩ませて)打たせる球が少なかったかなと思う。フォア奥へ出す球のバリエーションをもっと増やさなければいけないと思う」(奥原)

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