韓国メディアがうらやむ日本の“社会人野球” 日本野球の強さを分析、韓国にはない「プロの1.5軍」
阪神・近本も元大阪ガス「韓国であれば選手生活を止めないと」
なぜそう考えるのか。「社会人野球の選手には、大学までプレーしたがプロの指名を受けられなかった選手が多い。韓国であれば、選手生活を止めなければいけない状況だが、日本は社会人チームという選択がある」として、選手生活を伸ばせることで遅咲き選手が生まれる土壌があると見ているようだ。
「プロの水準に近づいた選手たちの能力も高い」として、かつて早実高やBCリーグの群馬、そして社会人企業チームのカナフレックスでプレーし、今季は韓国プロ野球のロッテに所属した安田権守(韓国名=アン・クォンス)の「社会人野球の選手の実力は、日本のプロ野球の1.5軍水準にある」という証言を紹介。「長距離砲はいないが、いい投手は多いという意味だ」としている。
また、2007年夏の甲子園で佐賀北のエースとして“がばい旋風”の中心となった久保貴大氏(現・佐賀県立鹿島高監督)の、居酒屋店員として働きながら社会人チームでプレーした経験を紹介。日本シリーズでMVPに輝いた阪神の近本光司外野手も大阪ガスでプレーしたこと、アジア大会の韓国戦で6回途中まで1失点と好投した嘉陽宗一郎投手がトヨタ自動車の「生産管理部」の会社員であることも伝えている。
最後には「プロへ行く実力があるのに、安定した人生のために社会人チームに来る事例もある」としてこのシステムを称賛。「野球だけではなく、バスケット、バレー、陸上など大部分の種目に社会人チームがある」として、企業がスポーツを支える日本のスタイルをうらやむ内容となっている。
(THE ANSWER編集部)