井上尚弥を「私はKOできるさ」 12月決戦のタパレスが主張する根拠「イノウエの弱点を見た」
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者の井上尚弥(大橋)と、12月26日に4団体統一王座を懸けて戦うWBA&IBF世界同級2団体統一王者のマーロン・タパレス(フィリピン)が英国の専門誌「ボクシングニュース」の取材に応じ、ライバル心をむき出しにした。さらに「私は彼をノックアウトできるさ」とKOを宣言し、挑発している。
自信の証しか 英誌に井上対策の一端を明らかに
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者の井上尚弥(大橋)と、12月26日に4団体統一王座を懸けて戦うWBA&IBF世界同級2団体統一王者のマーロン・タパレス(フィリピン)が英国の専門誌「ボクシングニュース」の取材に応じ、ライバル心をむき出しにした。さらに「私は彼をノックアウトできるさ」とKOを宣言し、挑発している。
タパレスは井上への敬意と、ライバル心を同時にむき出しにした。今回の対戦の意味を「4団体統一になるからではなく、私にとってはイノウエを倒すことが本当に本当に重要なんだ」とまで力説し、さらに続けた。「彼はパウンド・フォー・パウンドで1位か2位の男。本当に優れた、技術のあるボクサーだ。全てが揃っていると言われている。彼を倒すことがベルトよりも重要なんだ」。井上の実力を認めた上での対戦となる。
一方で、倒すための準備も周到に進めているという。「チャンスがないと言われるのには慣れている」とした上で「私は本当に激しいトレーニングをしているし、良いチームを持っている。みんな私は勝てないと言っているが、私は自分が取り組んでいることが何か分かっている。チャンスはいつでもそこにある。私にできるのは懸命に努力することだけ。そしたら何だって可能だ」と、世間の評価をひっくり返すつもりだ。さらにこう言い切った。
「私は彼をノックアウトできるさ。みんな彼のパワーについて話題にするが、私もパワーがある。タイミングとパワーがね」
自信は本物のようだ。同誌に対し、タパレスは“井上対策”の一端を明らかにしている。「私はイノウエの弱点を見てきた。パンチするときに少しオープンになる。もし私が打撃を受けたら、カウンターパンチを繰り出す準備ができている。あるいはコンビネーションに持ち込むことができる」「私は130~135パウンド(ライト級)のより大きなボクサーとスパーリングしてきて、彼らの打撃にも耐えられる。だから井上に対する準備はできている。私は彼よりも大きいし、彼のパンチを吸収できる。彼のパワーを乗り越えられる」と、技術も身体も上回っていると主張した。
井上は昨年12月にバンタム級で4団体統一を果たし、スーパーバンタム級に転向した。7月にはスティーブン・フルトン(米国)に挑戦し、8回TKO勝ちを収めて2団体のベルトを奪取、4階級制覇を果たした。世界の注目を集める4団体統一戦は、どんな結末となるのだろうか。
(THE ANSWER編集部)