またしても「仁井さんが2位」 いじられてきた仁井優花、PO惜敗で本音「もう2位はいいです」
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が29日、埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。5位で出た仁井優花(にい・ゆうか、エレコム)は4バーディー、1ボギーの69で通算9アンダーとし、山下美夢有(加賀電子)、リ・ハナ(韓国)とのプレーオフ(PO)に進出。だが、同1ホール目でバーディーを奪ったリ・ハナに敗れ、2位に終わった。ジュニア時代から大会で2位になると「仁井さんが2位になった」といじられてきた21歳。2位は自身のツアー最高位だが、「もう2位はいいです」と悔しがった。
樋口久子 三菱電機レディス最終日
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス最終日が29日、埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。5位で出た仁井優花(にい・ゆうか、エレコム)は4バーディー、1ボギーの69で通算9アンダーとし、山下美夢有(加賀電子)、リ・ハナ(韓国)とのプレーオフ(PO)に進出。だが、同1ホール目でバーディーを奪ったリ・ハナに敗れ、2位に終わった。ジュニア時代から大会で2位になると「仁井さんが2位になった」といじられてきた21歳。2位は自身のツアー最高位だが、「もう2位はいいです」と悔しがった。
18番パー5で行われたPO。仁井はグリーン右からのアプローチをピン1.3メートルにつけるも、バーディーパットを決められなかった。リ・ハナが最後にタップインでバーディー。勝負はここで決した。仁井は潔く、勝者のリ・ハナを称え、ジュニア時代から親しい山下ともハグ。だが、取材陣に囲まれると正直に言った。
「悔しいです。もう、2位はいいです」
2002年度生まれで、2回目のプロテストに合格。今季からツアーフル参戦で4月のパナソニックオープンレディースで自身最高位の4位に入っている。だが、優勝争いは今大会が初めてだった。
「17番でバーディーを獲って、首位に並んだことを知りました。そこで初めて優勝を意識しましたが、18番でも獲れてプレーオフに進出できました。初めてのことばかりで、こんな気持ちになるんだということも分かりました。でも、ギャラリーの方々がたくさん声をかけてくださったことは本当にうれしかったです」
同学年では岩井明愛、千怜の双子姉妹がリードしているが、仁井も存在感を示してきた。メルセデス・ランキングは25位に浮上し、来季シード権は確実。最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ出場も視野に入ってきた。今季残り4戦。仁井はPOを戦って2位の経験を生かし、次こそ頂点を目指す。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)