ドラ1指名されても表情が変らなかった明大・上田希由翔 仲間思いの胸中「他の選手がいる手前…」
「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が26日に行われ、ロッテは1位抽選を3度外した末、明大の上田希由翔内野手をドラフト1位指名した。上田は都内の同校野球部合宿所で吉報を聞き、「ホッとした気持ちで一杯」と安堵の表情で語った。
プロ野球ドラフト会議
「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が26日に行われ、ロッテは1位抽選を3度外した末、明大の上田希由翔内野手をドラフト1位指名した。上田は都内の同校野球部合宿所で吉報を聞き、「ホッとした気持ちで一杯」と安堵の表情で語った。
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終始硬い表情で名前が挙がるのを待った上田。指名された瞬間もその表情は変わらなかったが、チームメイトの「ウォー!」との歓声にほんのり笑顔を見せた。前日から緊張のあまり、昼寝は3時間のつもりが45分しか眠れず。ようやく解放され、チームメイトの喜びも相まって「良かった」と一安心だった。
リーグ通算83試合で打率.312、10本塁打。通算74打点は岡田彰布(81打点、早大)らに続く歴代4位の好成績だ。勝負強い打撃だけでなく、「全員の意見を聞いてくれる、信頼の高い主将」とチームメイトからも評される人望もある。自身も「チームのことばかり考えていて、自分は後回しだった」と大学生活を振り返った。この日、指名されても表情が変わらなかったのは「他の選手がいる手前、素直に喜べなかった」とチーム想いの上田だからこそだった。
珍しい名前の「希由翔」は「希望に向かって自由に羽ばたいてほしい」との両親の願いが込められている。「珍しい名前のおかげで沢山の人に覚えてもらってきた。ロッテでも沢山の人に応援されるような選手になりたい」。明大からは14年連続のドラフト指名。名門の誇りを胸に、舞台をプロに移しても活躍を誓う。
(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)