元世界王者撃破の「ホキコバ」、金星要因は“相手無視”!? 「持ち味を出すことだけ」
なかなか結果の出なかった今季、番狂わせにも「喜び方を忘れました」
保木は「自分たちの持ち味である攻撃を出すために、その前のレシーブなどで細かいミスがなかったので、攻撃につなげられた。自分が前衛で、小林が後衛というパターンは、相手も嫌がっていた。相手は、小林に(スマッシュを)打たせないように、速いロブでクロスに引っ張って(低い打点でしか打てなくする)とか、そういう球が多かった。それに対して、自分たちは無理せずに対応できたのが良かった。ちょっとずつ通用するようになったのかなと思う」と手ごたえを話した。
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今季、2人はなかなか国際大会で勝つことができずに苦しんでいた。個人戦では、世界選手権とアジア大会で初戦を勝ったが、その2つだけだ。小林は「勝てない時期が続いて苦しかったけど、元世界王者に勝てたことは自信になる。価値ある1勝かなと終わってみて感じた」としみじみと語った。
初戦を勝っただけではあるが、相手は、世界選手権で金(昨年)、銅(今年)メダルを獲得しており、ツァン・ナンは、リオデジャネイロ五輪の金メダリストでもある。喜びを爆発させるわけでもない表情で「喜びを抑えているのか」と聞かれた保木は「久しぶりに勝ったので、喜び方を忘れましたね。実感がない」と笑った。翌13日の2回戦は、世界ランク16位のインドネシアペアと対戦する。ホキコバ組は、世界20位。シード選手を倒した勢いで、久々の上位進出を狙いたい。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)