NBAを目指す馬場雄大、B1長崎で躍動 「情熱的」な恩師との師弟対決で示した強い意志
今季からバスケットボールB1リーグを戦う長崎ヴェルカは、開幕4連勝で迎えた21日の第3節サンロッカーズ渋谷との第1戦で初黒星を喫したものの、翌22日の第2戦で見事な立て直しを見せて91-74で勝利した。
SR渋谷との第2戦で11得点、外国籍選手と対峙した守備でも奮闘
今季からバスケットボールB1リーグを戦う長崎ヴェルカは、開幕4連勝で迎えた21日の第3節サンロッカーズ渋谷との第1戦で初黒星を喫したものの、翌22日の第2戦で見事な立て直しを見せて91-74で勝利した。
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開幕直前に獲得した日本代表の馬場雄大が、敵地での試合で攻守に存在感を見せた。馬場は昨季までNBAの下部組織・Gリーグやオーストラリアなどでプレーを続け、5シーズンぶりに日本復帰。この日はSR渋谷のディフェンスをたびたびかいくぐってゴール下を脅かし、11得点を挙げただけでなく、アンソニー・クレモンズやライアン・ケリーといった外国籍選手に対しても当たり負けしないディフェンスを披露した。
馬場だけに限らず、第2戦での長崎は若手の荒谷裕秀のほか、外国籍選手のジャレル・ブラントリーやニック・パーキンズなども含めて、ハードに体を当てきるディフェンスを随所に見せ、SR渋谷のパスワークに対しても、ポジショニングやローテーションをテンポ良く遂行しきった。結果、長崎は勝負どころの第4クォーターで5分以上にわたってSR渋谷の得点を止め、一気に勝利を手繰り寄せた。
馬場は22日の試合後の記者会見に登場し、自身のディフェンス面についてこんな言葉を残している。
「今日は僕の勢いをチームも汲んでくれたと思いますし、チームとしての良いディフェンスにつなげられました。エネルギッシュな部分は、僕の仕事でもありますので。外国籍選手とのマッチアップそのものは、経験を重ねてきた部分でもありますし、そこは首脳陣を含めてチームから求められていることです。Bリーグでプレーする外国籍選手を防げないことには、僕の未来も限られてしまいます。高いスタンダードを自分に要求しながら、シーズンを通してやっていきたいですね」
長崎に加入した際に、NBAを目指す想いは変わらないとも述べていた馬場。今季、攻守両面で、外国籍選手を上回っていくことを自らに課し、パフォーマンスを見せつけようとしていると言えるだろう。
一方で馬場にとって、SR渋谷との対決はコート内外の面々に、かつての盟友、あるいは恩師が居並ぶ場でもあった。今季からSR渋谷の指揮を執るルカ・パヴィチェヴィッチHCは、日本代表を指揮した時代に、当時筑波大で活躍していた馬場を見出し、そのままアルバルク東京でも師弟関係を築き上げた。また、SR渋谷のプレーヤーたちを見ても、今季加入した田中大貴や、この試合では出場が叶わなかった小島元基なども、A東京時代のチームメートに当たる。