井上尚弥への挑戦は「暗礁に」 カシメロの凋落ぶりに母国辛辣「荒れたローラーコースター状態」
ボクシングの元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は12日に行われた元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)と同級ノンタイトル10回戦を戦い、偶然のバッティングにより4回27秒で負傷判定ドローとなった。WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)との対戦を熱望していたカシメロについて、母国メディアは「残念な結末」と評し、輝き続けるモンスターと凋落の元世界王者の明暗に注目している。
12日に行われたスーパーバンタム級ノンタイトル戦は負傷判定ドロー
ボクシングの元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は12日に行われた元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)と同級ノンタイトル10回戦を戦い、偶然のバッティングにより4回27秒で負傷判定ドローとなった。WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)との対戦を熱望していたカシメロについて、母国メディアは「残念な結末」と評し、輝き続けるモンスターと凋落の元世界王者の明暗に注目している。
井上に再三の挑発を続けてきたビッグマウスのカシメロ。フィリピンメディア「インクワイラー」は「ジョンリエル・カシメロのナオヤ・イノウエに対する挑戦が暗礁に」という見出しで特集した。試合は偶然のバッティングで小國が頭部を負傷し、流血。3回までの判定はジャッジ2人が29-28でカシメロを、1人が29-28で小國を支持していたが、記事では「無敵のイノウエとの対戦を手にするために文句なしの勝利を求めていたが、カシメロの元世界王者ユキノリ・オグニとの一戦は残念な結末に」と厳しい視線を向けた。
記事内では「この結果、34歳の3階級王者カシメロはイノウエとの対決を切望する中で、またしてもチャンスを失った。カシメロは2020年4月にパンデミックの影響で実現できなかった試合以来、数年間、イノウエ戦を視野に入れてきた。そこから、カシメロのキャリアは昨年5月のポール・バトラー戦でさまざまな理由から2度も防衛に失敗し、WBOバンタム級のタイトルを剥奪されるなど、荒れたローラーコースター状態だ」と近年の凋落ぶりを指摘している。
さらに、無敗を守るモンスターとの明暗に言及。「イノウエは上昇を続けている。118ポンド(バンタム級)で4団体統一王者になった後、7月にスーパーバンタム級のWBCとWBOのベルトを手にしている」と報じている。
(THE ANSWER編集部)