「やっとMGCが終わった」 マラソン五輪切符死守した一山麻緒が重圧告白「考えたくなくても…」
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた16日、五輪内定選手たちが都内で会見した。前日は男女1位、2位が内定。2時間24分43秒で女子2位だった東京五輪8位入賞の一山麻緒(資生堂)は、選考会の終了で一段落し、安堵の笑みを浮かべた。
パリ五輪代表選考会から一夜
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)から一夜明けた16日、五輪内定選手たちが都内で会見した。前日は男女1位、2位が内定。2時間24分43秒で女子2位だった東京五輪8位入賞の一山麻緒(資生堂)は、選考会の終了で一段落し、安堵の笑みを浮かべた。
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一山の笑顔に苦難の道のりがにじみ出た。「やっとMGCが終わった」。東京五輪代表として臨んだ大一番。優勝候補と目された日々を振り返った。
「ちょっと解放されたい。楽しいこともしたいですね。やっぱりMGCまでは毎日、毎日MGCのことを考えたくなくても頭から離れない。体より気持ちの面でずっと考えながら過ごすのはきつかったです。今は筋肉痛が凄い。特にハムストリングス。なので、走りは悪くなかったのかなと思います。最後は足が残っていなかったけど、腕を振って気持ちは強かった」
24人で争われた女子は中盤まで10人の集団を形成。23キロ過ぎで一山が出て、細田あいがつくと、前田穂南ら後続を離して並走した。土砂降りの雨が降る中、折り返しの際に足を滑らせて転倒する選手もいたが、33キロ過ぎで一山が再び仕掛けた。一時は独走したが、38.4キロで鈴木優花に抜かれ、2位に入った。
「23キロくらいで出たことに後悔はしていません。やってよかったと思う。今まで23キロで出たことはなく、どういう走りになるか昨日わかった。やってみて課題が出たので、淡々と走るよりよかった。順位が入れ替わって足が残っていなくて、ついていけなかったのは課題。前に出てからゴールまで行く走りはしたい」
世界のマラソン界では男子が2時間0分35秒、女子が2時間11分53秒を叩き出したばかりだ。一山は東京五輪切符を手にした2020年3月名古屋ウィメンズの2時間20分29秒が自己ベスト。パリ五輪までに自己記録更新を狙い、マラソンは1レースを想定している。「(世界は)信じられない記録。すぐに世界との差を縮めるのは簡単ではないけど、自分のことに集中して自分の記録を塗り替えたい」と成長を誓った。
(THE ANSWER編集部)