途中棄権の鈴木健吾、五輪内定の妻・一山麻緒を祝福「有言実行した妻を誇りに」パリは「僕も一緒に…」
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場発着で行われた。男女とも上位2人が代表権を獲得(3位は選考対象選手に)。土砂降りの悪天候の中、代表有力候補だった日本記録保持者・鈴木健吾は、12キロ付近でまさかの途中棄権となった。女子で2位に入った妻・一山麻緒はパリ五輪切符を獲得したが、夫婦五輪内定はお預けとなった。
マラソングランドチャンピオンシップ
陸上の2024年パリ五輪マラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が15日、東京・国立競技場発着で行われた。男女とも上位2人が代表権を獲得(3位は選考対象選手に)。土砂降りの悪天候の中、代表有力候補だった日本記録保持者・鈴木健吾は、12キロ付近でまさかの途中棄権となった。女子で2位に入った妻・一山麻緒はパリ五輪切符を獲得したが、夫婦五輪内定はお預けとなった。
レース後、鈴木は「前回のMGCからこのMGCに向け、4年間やってきた。正直あまり状態はよくなかったけど、スタートラインに立って走ることでいろんなことが見えてくると思った」とコンディション不良だったことを打ち明け、「上手く練習ができていなかった分、前半早いうちから離れてしまった。次に向けて早い段階で。2着が取れないんだったらやっても意味がないと、厳しいなと思った時点で止めました」と棄権について語った。
「ここ何レースかコロナになったり、怪我したりでスタートラインに立てていなかった。スタートラインに立てて、今の立ち位置というか、力を確認して、自分の弱さを知って、自分を奮い立たせたい」と出場を決めた理由を強調。「長い時間をかけないとマラソンは準備ができない。準備が足りませんでした。もう一度チャンスがある限り、頑張りたい。ファイナルチャレンジに挑戦したいという思いから、走り切るより棄権するのがベストかなと考えました」とも話した。
競技場に戻って来ると、妻の一山がゴールする場面。必死に声を出し、背中を押した。見事2位でパリ五輪内定。「東京五輪が終わって『次は一緒に』と思ってやってきた。僕は獲れなかったけど、有言実行した妻を誇りに思う」と労った。「僕もまだチャンスは1枠あるので、一緒に行けるように頑張りたい」と意気込み、「この日に向けて別の環境でやってきたけど、情報交換してモチベーションを高め合っていた部分あった。すごく支えられた」と感謝も述べた。
(THE ANSWER編集部)