卓球王国・中国紙が落胆「沈黙、そして沈黙」 日本&インドに敗れ女子ダブルス衝撃のメダルなし
中国で開催されている杭州アジア大会。卓球では日本勢の躍進も目立つ中、王国・中国は苦戦するシーンも目立った。特に女子ダブルスでは日本、インドに敗れてまさかのメダルなし。中国メディア「澎湃新聞」は「沈黙、そして沈黙。中国卓球女子ダブルスのメダルなしが決まった後……」とのタイトルで、9月30日の中国国内の衝撃と落胆ぶりを伝えている。
杭州アジア大会
中国で開催されている杭州アジア大会。卓球では日本勢の躍進も目立つ中、王国・中国は苦戦するシーンも目立った。特に女子ダブルスでは日本、インドに敗れてまさかのメダルなし。中国メディア「澎湃新聞」は「沈黙、そして沈黙。中国卓球女子ダブルスのメダルなしが決まった後……」とのタイトルで、9月30日の中国国内の衝撃と落胆ぶりを伝えている。
女子ダブルス準々決勝。中国のシングルス世界ランク1位と3位の孫穎莎、王曼昱組が15歳・張本美和、19歳・木原美悠組と対戦。最強ペアは日本の2人に屈し、1-3で敗れる波乱となった。さらに同2位の陳夢&同4位の王芸迪ペアもインドに敗れ、女子ダブルスで中国はメダルなしというまさかの展開になった。
「澎湃新聞」は、同日はメダルが期待されていた他競技でも中国がメダルを逃したことを伝えながら「9月30日は中国代表団にとって番狂わせ続きの日だったが、最大の番狂わせはなんといっても中国卓球の『勝利が約束された2チーム』の立て続けの敗戦だった」と記事に記した。
記事では、アジア大会の女子ダブルスで中国がメダルを逃したのは初めてであり、金メダルを取れなかったのも2度だけだと紹介。筆者は「まったく予想外のことで」と驚きを記し、「大多数の記者にとって、世界チャンピオンを組み合わせた、2組もある女子ダブルスペアが勝ち進むことはほぼ間違いないことであったため、当日、メディア席も取材エリアも、数日前の男女団体の試合のときとは異なり、落ち着いたものだった。ところが、事はそうした中で勃発した」と中国報道陣の混乱ぶりも伝えた。
試合後、中国の選手たちは取材に応じず通過したり、取材エリアに姿を現さなかったりとショックが大きかった様子。4人の中で唯一取材に応じた王曼昱は「私と孫の意思の疎通に行き違いがあったと思います。技術的にも、私たちの戦い方などを含めて明らかに問題がやはりあったと思います」と分析したという。
「この夜、中国卓球の沈黙はことのほか重く、深かった」と記された記事では、アジア大会はあくまで五輪前の「中間試験」のようなものに過ぎないと指摘。さらに「もう一つ、安心できる点がある。オリンピック大会には女子ダブルスの種目はない」と締めくくっていた。
(THE ANSWER編集部)