藤浪晋太郎、今度は自身の“アレ”なるか 9月は直球の被安打ゼロ、首位チーム移籍を機に大きく進化
米大リーグ・オリオールズの藤浪晋太郎投手の“進化”が止まらない。強豪が揃うア・リーグ東地区の首位を走るチームで、救援投手として自らの地位を確立している。その中で大きな武器となっているのが、阪神時代から最大の魅力となっているストレートだ。今月の被打率は何と「.000」。その威力はさらに増しているようだ。
シーズン終盤にきて絶好調…9月無失点の大きな理由とは
米大リーグ・オリオールズの藤浪晋太郎投手の“進化”が止まらない。強豪が揃うア・リーグ東地区の首位を走るチームで、救援投手として自らの地位を確立している。その中で大きな武器となっているのが、阪神時代から最大の魅力となっているストレートだ。今月の被打率は何と「.000」。その威力はさらに増しているようだ。
藤浪は今月、6試合に救援し1勝1セーブ、6回2/3でまだ失点を許していない。4月1日(日本時間2日)の初登板では30.86で始まった防御率を、ついに6.96まで下げた。33セーブを挙げている守護神のフェリックス・バティスタが8月末から負傷者リスト(IL)に入っており、起用される場面も少しずつ変化。勝負のかかった場面での登板も増えてきている。
なぜこのような変化が起きたのか。日本でも大きな魅力だった速球の威力向上が大きな役割を果たしている。4月の平均球速は、先発していたこともあり97マイル(約156.1キロ)。被打率は.323に達していた。それが今月は平均球速が98.6マイル(158.6キロ)で、これは怪物の揃うメジャーでも12位となる数字。安打は1本も打たれていない。
7月に経験した移籍前後での変化も大きい。開幕から7月19日までのアスレチックス時代、フォーシームの回転数が平均1957回転だったのに対し、オリオールズに移籍してからの約2か月では2131回転。9月に限れば2147回転まで向上。打者から見れば、いわゆる“ノビ”のあるボールになっている可能性がある。
オリオールズは現在91勝55敗で、レイズと激しくア・リーグ東地区の首位を争っている。ここからプレーオフを勝ち抜いてワールドシリーズ進出となれば、世界一に輝いた1983年以来実に40年ぶりだ。
シーズンは残りわずかとなっているが、この期間にプレーオフの出場選手入りを確実にしたいところ。さらに藤浪は1年契約でプレーしており、来季の契約もかかる。米国時間の14日朝に自身のインスタグラムのストーリー機能に「朝から感極まってます!! Vやねん」「アレの次はソレ」と連続投稿し、古巣優勝の喜びを発信。次は自身が歓喜に浸る番だ。
(THE ANSWER編集部)