寺地拳四朗の対戦相手ブドラーが練習公開

　ボクシングのWBA＆WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗（BMB）に挑戦するWBA4位＆WBC1位ヘッキー・ブドラー（南アフリカ）が12日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。東京・有明アリーナで行われる18日の世界挑戦（Amazon プライム・ビデオで独占生配信）まであと6日。2人目の日本人統一王者狩りへ意欲を見せた。戦績は31歳の寺地が21勝（13KO）1敗、35歳のブドラーが35勝（11KO）4敗。

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　35歳のベテランは落ち着き払っていた。開始数分前に現れる海外選手も多い中、ブドラーは陣営とともに会見開始30分前に帝拳ジムに到着。手持ち無沙汰な様子でジム内をふらふらと歩き、青いバンテージを巻いた。公開練習は縄跳び4分、インターバル1分、ミット打ち3分の計8分のみ。しかも、普段と違うサウスポースタイルだった。

　南アフリカでは15週間ほどかけて体力づくり。スパーリングも100ラウンド以上こなした。「暑いところから寒いところに来たわけではなく、暑いところから暑いところに来たから問題ない」と日本の残暑も問題なし。「フレッシュな気持ちでこのジムを使わせてもらって順調に過ごせている」と感謝した。

　ブドラーは元WBA世界ミニマム級スーパー王者。2018年5月には田口良一からWBAスーパー＆IBF世界ライトフライ級王座を3-0判定勝ちで奪い、2階級制覇を達成した。IBF王座を返上後、同年末には京口紘人に10回終了TKO負けで王座陥落。21年5月の再起戦から3連勝中だ。

　今月10日に田口戦以来5年4か月ぶり2度目の来日。「1日で時差ボケも解消された。理由はわからないけど、ランニングをしていても呼吸がしやすい気がする。（1回目の来日が）いい経験として生かされている」と明かす。チーフトレーナー兼マネージャーのコリン・ネイサン氏は田口戦からの成長を強調した。

「今のヘッキーと過去を比べたら別人。今の方がより良い。キャリアもアップしたし、フィジカルもいいし、防御もタフ、パンチもよくなった。5年前とは別人だと思っている」