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那須川天心をスパー相手が絶賛 メキシコ人世界ランカー「プロ1戦に見えない」「爆発力ある」

カメラに向かってポーズをとる那須川(左)と粟生隆寛トレーナー【写真:浜田洋平】
カメラに向かってポーズをとる那須川(左)と粟生隆寛トレーナー【写真:浜田洋平】

粟生トレーナーも自信「前回と比べ物にならない」

 那須川は4月のデビュー戦で判定勝ちして以降、走り込み合宿を2度敢行。8月には米ラスベガスで約2週間のスパーリング合宿を行った。自己最長8ラウンドを3度組み込むなど、スタミナ面も強化したほか、左ボディーでボクサー転向後初めてダウンを奪取。元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーは仕上がり具合に自信を見せた。

「テクニックも含め、ボクシング全体のバランス、スタミナも前回と比べ物にならないです。心配はなくなってきました。前回以上の結果を求められますが、それを出す自信もあります。自然体でできれば自然とKOはついてくる。(ゴンサレスは)初日のスパーではほぼ何もできませんでした。(那須川相手では)キャリアのある選手でも慣れるのに時間がかかる。(8ラウンドでも)全く不安はなくなりました。期待していただいて構いません」

 今回は当初対戦予定だったファン・フローレス(メキシコ)が新型コロナウイルスに感染し、相手は10勝(6KO)2敗のグスマンに変更された。グスマンも1日に母国で防衛戦を予定していたが、直前で試合キャンセル。もともと那須川の相手候補の一人だった。フローレスと同じ右構えだ。

 那須川は「疲労は結構溜まっていますけど、疲労にあまり気づいていない。ずっと集中して覚醒している感じ。あとは調整して18日に良い状態で迎えられるように少し休んでいきたい」と吐露。この日は黒髪だが、試合当日は髪を染めるか検討中。「でも、染めると(頭皮にダメージが)あるんですよ」と迷いつつ、「今回はスポンサーにスカルプDさんがついてくださった。頭皮に優しく、です。染めても優しいと思う」と茶目っ気たっぷりに笑った。

 同興行ではWBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が、WBC1位ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)との防衛戦(WBA2度目、WBC3度目)を予定。WBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T)は同級6位アルヒ・コルテス(メキシコ)との初防衛戦に臨む。

○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第5弾として独占生配信される。日本のプライム会員は追加料金なしで視聴可能。これまで昨年4月の村田諒太(帝拳)―ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦、同6月の井上尚弥(大橋)―ノニト・ドネア(フィリピン)戦、同11月の寺地―京口紘人(ワタナベ)戦、那須川のデビュー戦の全4回が生配信され、いずれも大きな反響を集めた。

(THE ANSWER編集部)


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