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井上尚弥を「未だにNo.1と見ている」 リング誌編集長が変わらず絶賛「少数派と分かっているが…」

ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)について、世界で最も権威ある米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」の編集長ダグ・フィッシャー氏が改めて絶賛している。同誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)では世界初の2階級4団体統一を達成したテレンス・クロフォード(米国)が1位になったが、フィッシャー氏は井上に唯一の票を入れた人物。「未だにNo.1と見ている」と高評価は変わらなかった。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

リング誌のPFPで唯一井上に1位票を投じた人物

 ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)について、世界で最も権威ある米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」の編集長ダグ・フィッシャー氏が改めて絶賛している。同誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)では世界初の2階級4団体統一を達成したテレンス・クロフォード(米国)が1位になったが、フィッシャー氏は井上に唯一の票を入れた人物。「未だにNo.1と見ている」と高評価は変わらなかった。

 フィッシャー氏は、俳優のマリオ・ロペス氏と米スポーツ専門局「ESPN」で記者を務めていたスティーブ・キム氏による米ボクシング専門ポッドキャスト番組「3ノックダウン・ルール」のYouTubeチャンネルにゲスト出演した。

 キム氏から「あなたと話したいことはたくさんある。私とあなたの間で話した話題ではあるが、特に今年の夏、定義となるような瞬間が2人の男からもたらされたと思うか? テレンス・クロフォード、そしてナオヤ・イノウエ」と話を向けられたフィッシャー氏は「ああ、もちろんだ。あれは最高の1週間だった。7月最後の1週間は有頂天だったよ」と回顧した。

 7月25日に行われたWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、井上は王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝利。4階級制覇を達成した。その5日後に行われた世界ウェルター級4団体王座統一戦でクロフォードがエロール・スペンスJr.に完勝。9回TKO勝ちで世界初の2階級4団体統一を達成していた。

 フィッシャー氏は「もちろん、クロフォードはスペンスを同じような形で圧倒したし、スペンスがフルトンよりもPFPで上に位置付けられているから、クロフォードのほうがイノウエよりも1つ上だと言うことはできる」としながらも「でも私はフルトンのほうがオールラウンドに優れたボクサーだと思っている。スペンスはクロフォードに勝つ方法は1つしか持っていなかった」と井上を高評価する理由を語った。

「少数派だとは分かっているが、私にはイノウエの勝利のほうが少し際立って見えた。私は未だにモンスターをPFPのNo.1と見ている。でも、クロフォードが確固たるNo.1だとする人を責めたりはしない。私からすれば、クロフォードとイノウエ、あとはその他の人たち、という感じだ」

 こうも語ったフィッシャー氏。話を聞いていたロペス氏は「それが私の言いたかったことだ。私も同じことを言っていた。2人を1位と1位Aとすることができると。そして、その他の選手との間には大きな差がある」と同調していた。

(THE ANSWER編集部)


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