カナダの19歳のスポーツマンシップが「美しい」 途中棄権の親友との抱擁に米紙脚光
テニスの4大大会最終戦全米オープンが開幕。男子シングルス1回戦で、あるカナダ選手の対戦相手への振る舞いが称賛を浴びている。怪我により、試合続行が不可能となった親友を優しく抱擁するシーンに米メディアが脚光を浴びせている。
シャポバロフが棄権した相手を抱擁し慰めるシーンが「美しい」と話題に
テニスの4大大会最終戦全米オープンが開幕。男子シングルス1回戦で、あるカナダ選手の対戦相手への振る舞いが称賛を浴びている。怪我により、試合続行が不可能となった親友を優しく抱擁するシーンに米メディアが脚光を浴びせている。
現地時間27日に行われた19歳の世界ランク28位デニス・シャポバロフ(カナダ)と、18歳のフェリックス・オーガー・アリアシム(同)の1回戦。カナダの10代対決ということでも注目を集めていた一戦だった。
1-1で迎えた第3セット。シャポバロフが4-1でリードした場面で、アリアシムが怪我のために試合を棄権することに。悔しさのあまり涙が止まらない。そんな姿を見たシャポバロフはそっと歩み寄ると、優しく抱擁し慰めたのだ。
さらに感極まった18歳は途中、膝に手をつき動けなくなるが、1歳上のシャポバロフは再び肩をさすりながら、何事か声をかけている。そして拍手をしながら、観客の方を向いて、アリアシムを称えるように呼び掛けたのだ。
10代にして、なんという素晴らしい振る舞いなのだろうか。米紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「FOR THE WIN」は「全米オープン、怪我で途中棄権する選手と涙の抱擁シーン」と題して、2人の一連のシーンを特集している。
両選手が友人同士であることを紹介した上で、「全米オープン1回戦で対した両者だが、オーガー・アリアシムが怪我のため試合を終えなければいけなかった。彼の心は傷ついた。シャポバロフは彼のそばに行き抱きしめた」とレポートしている。