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日本400mリレー5位、痛恨バトンミスの理由 3走小池「接触があった。頭が真っ白」4走サニブラウン「加速できない状態」【世界陸上】

ブダペスト世界陸上は26日(日本時間27日)、男子4×100メートルリレー決勝が行われ、日本は37秒83で5位だった。25日(同26日)の予選と同じく坂井隆一郎、柳田大輝、小池祐貴、サニブラウン・ハキームの走順。予選は今季ベスト37秒71の組3着、全体4番手で決勝進出を決め、2大会ぶりメダルに期待されたが、バトンパスでもたつくミスがあり、わずか0秒07差で表彰台を逃した。米国が37秒38で金メダル、イタリアが37秒62で銀メダル、ジャマイカが37秒76で銅メダル。

世界陸上・男子4×100メートルリレー決勝で走るサニブラウン・ハキーム(左)【写真:奥井隆史】
世界陸上・男子4×100メートルリレー決勝で走るサニブラウン・ハキーム(左)【写真:奥井隆史】

ブダペスト世界陸上

 ブダペスト世界陸上は26日(日本時間27日)、男子4×100メートルリレー決勝が行われ、日本は37秒83で5位だった。25日(同26日)の予選と同じく坂井隆一郎、柳田大輝、小池祐貴、サニブラウン・ハキームの走順。予選は今季ベスト37秒71の組3着、全体4番手で決勝進出を決め、2大会ぶりメダルに期待されたが、バトンパスでもたつくミスがあり、わずか0秒07差で表彰台を逃した。米国が37秒38で金メダル、イタリアが37秒62で銀メダル、ジャマイカが37秒76で銅メダル。

 メダルまで、あとわずかだった。大外9レーンの日本はカミソリスタートが武器の1走・坂井が上位争いで2走・柳田へ。8レーンの米国が飛ばすものの、必死に食らいつき、3走・小池も巧みなコーナリングを披露。2番手争いでアンカー・サニブラウンにバトンを渡そうとした。しかし、2人の距離が遠く、走り出したサニブラウンが一瞬、振り返った。いったん減速する痛恨のミスがあり、猛然と追い込んだが、3位のジャマイカに0秒07及ばず、5位に終わった。

 4人は取材エリアに現れ、サニブラウンは「もらうところでほとんど加速できない状態だった」と吐露。上位に追いつけそうかどうかの感触について、「加速に乗っていないので無理ですね」と振り返り、「自分と小池さんのバトンは昨日もアップでやったし、予選でもやっていてそこは問題なかった。ちゃんとやれたらメダルは獲れる。あとは個人個人がしっかりやること」と課題を口にした。

 一方、小池は「バトンも(予選と)レーンが変わって難しい。でも、みんなで攻める気持ちで来られた。ちょっとのアクシデントが響いてしまう競技」と悔しさを吐露。「調子はよかったけど、接触があったので100%は走れていない。2回くらいぶつかった印象です。その時点で頭が真っ白だった。無理に立て直して最後は落ちたなと思った」と明かし、他国との接触があったとみられる。

 日本は2017年ロンドン、19年ドーハで2大会連続銅メダルだった。昨年オレゴンは100メートル決勝進出の疲労を残したサニブラウン、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた小池を欠いた若いチーム。予選組4着でフィニッシュしたが、バトンミスによる失格で3大会連続の決勝進出を逃した。

 21年東京五輪は決勝でバトンを繋げず、途中棄権に終わった。この種目を引っ張ってきた山縣亮太、桐生祥秀、多田修平らは五輪以降、怪我やコンディション不良で代表に入れず。24年パリ五輪も控える中、今回は五輪を含めて世界大会4年ぶりのメダル獲得で“お家芸”復活が期待されていた。

坂井「個人の走りとしてはスタートが切れて、力を抜いて行けた。ただ、アメリカの追い上げがあって、個人の力の差を痛感した。(隣りの)選手自体は見えていない。気持ちは焦らずに行けた。(2走への)繋ぎの部分で攻めきれなかった。メダルを目指していたので悔しい。日本記録を出せれば銀メダル。出せる気持ちもある」

柳田「世界の速い選手が集まるところ。僕自身もっと力をつけないといけない。(個人種目含め4本目で疲労は?)そんなこと言っていたら戦えない。トレーナーさんも来てくださっている。(日本の2走として)歴代の中では速いと言われたけど、決勝は他より速くないと意味がない。メダルを獲りたいと思っていた。ここで満足していられない。個人も、チームも上を目指したい」

小池「狙っていたところではないですし、皆さんの期待したところではなかったと思う。走力的にも、バトンパス的にも(修正すれば)記録的にはメダルに届く位置。そういう意味では収穫があった。今大会はメンバーの顔合わせの感じもある。自分がアメリカでやっているのもあるし、日本の和を重んじることも大切にした。まとまって行動できたと思う。リレーは後ろの選手を信じて前だけを見て走るもの。そういう意味ではみんな前を向いてできたと思う」

サニブラウン「去年はここ(リレー)に来られなくて、今回は走ってこれが経験になると思う。200メートルもあったら相当きつい。しっかり練習して力をつけたい。やり切ったはやり切ったけど、悔しい気持ちの方が大きい」

(THE ANSWER編集部)

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