前回4位の男子1600mリレー日本が無念の予選敗退 1走出遅れの地主「状態と大学の結果で起用された」【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は26日(日本時間27日)、男子4×400メートルリレー予選が行われ、1組で日本(地主直央―佐藤風雅―佐藤拳太郎―中島佑気ジョセフ)が3分0秒39の組5着。全体10番手で敗退となった。前回大会4位だったマイルリレー侍は、メダル挑戦の舞台に立つことができなかった。
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上は26日(日本時間27日)、男子4×400メートルリレー予選が行われ、1組で日本(地主直央―佐藤風雅―佐藤拳太郎―中島佑気ジョセフ)が3分0秒39の組5着。全体10番手で敗退となった。前回大会4位だったマイルリレー侍は、メダル挑戦の舞台に立つことができなかった。
日本は初出場の地主と、今大会で同種目32年ぶり日本新記録をマークした佐藤拳を筆頭に佐藤風、中島と400メートルセミファイナリスト3人の布陣で挑んだ。
9チームで行われた予選1組。2レーンの日本は1走・地主が前半から飛ばす他国に遅れを取り8番手争いで2走・佐藤風へ。バックストレートでオープンレーンになって8番手。そのままバトンを受けた3走の佐藤拳が、日本記録保持者の意地で5番手まで押し上げた。アンカーの中島はバトンパス直後に他選手と接触があり一時6番手に落ちたが、巻き返してなんとか5着でゴール。バトンパスで外を回され、苦しいレースとなり、タイムは3分0秒39だった。
レース後、地主は「ちゃんとした走りをしたかったけど、思ったより走れなかった。全然納得がいく走りができなかった。悔しい気持ちでいっぱい。前半からいこうとしたけど、中盤もずるずるいって後半も出せなかった」と落胆。「ユニバーシアードの経験があったので緊張はなかった。焦りがあって、気持ちが『やらなくちゃ、やらなくちゃ』となってついてこなかった」と振り返った。
自身の起用については「練習の状態とユニバーシアードの結果を見て起用された」と明かした。2走の佐藤風は「もっと次の展開を見てちゃんとすれば変わった。本当に悔しい。うまくいかない要因が今ははっきりと出せない。もう一回早く確認したい。個人(種目)がうまくいったので、マイルをもっとうまくやりたかったのでショックが大きい。油断とかはない」と肩を落とした。
佐藤拳は「このチームのためにもっとできることがある」とコメント。中島は「現実を受け止めたい。自分の走りも思った以上に後半に(疲れが)来た。バトンパスの位置取りも予想していない形。自分のレースができなかった。個人、マイルの両方で結果を出せるように次の原動力にしたい」と前を向いた。
1着は2分58秒47の米国、2着は2分59秒05のインド、3着は2分59秒42で英国、4着は同タイムでボツワナだった。
各組3着+2チームに与えられる決勝行きの切符。2組は3着のイタリアが3分0秒14、4着のオランダが3分0秒23、5着のベルギーが3分0秒33。ボツワナとオランダがタイムで拾われ、決勝進出となった。日本は全体10番手で、全体8番手のオランダに0秒16及ばず予選敗退となった。
(THE ANSWER編集部)